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早朝からコペンハーゲンの観光に出掛けた。
冷ややかな北国の朝らしく、澄んで張りつめた空気は透明感があって爽やかであった。開催中の国会議事堂に立ち寄ると、駐車場には議員さんたちの乗用車が停まっていた。驚くことに駐車中の車はどれも皆中古 車もいいところで、どう見ても金持ちの乗る車とは思えない代物ばかりだ。どこかの国の立派な先生方のお乗りになられる車とは雲泥の差である。
聞くところによると、デンマークでは議員さんの収入は相当低いらしく、立派なニューカーに乗れるほどの議員は少ないのだという。しかし、この国では、「国会議員」と「医者」は収入が低いが、「尊敬」される人達だという。金儲けの代名詞と化した、どこかの国の先生方とは大変な違いがあるものだと考えているうちに、気が滅入ってきてしまった。
ランゲリニエと呼ばれる海岸沿いの街の一角を進むと、小さなヨットハーバーがある。その先の、岩の多い波打ち際の石の上に「人魚の像」がひっそりと座していた。観光客もまばらで、思っていた以上に静かなたたずまいであった。今ではすっかりデンマークのシンボルとなってしまった「人魚の像」は、童話作家のアンデルセンによって生まれ、彫刻家エドワード・エリクセンによってその優雅な姿を彫られている。
像の大きさも、想像していたより小作りで、その肩先の細い線には、どこかかばいたくなるような哀愁が漂っていた。
街の建物は、地震が無いこともあって皆一様に古いもので、素晴らしい16−17世紀の街並みが残されている。コペンハーゲンはそもそも小さな島の中の都市であるが、時の王様がオランダの運河をまねて造った多くの河が散在しており、そこに漂泊しているヨットや漁船は古い街並みを背景にして、コペンハーゲンの観光名所となっている。
氷の上に羽根を休める水鳥 |
朝の透明感が伝わる爽やかな風景 |
国会議事堂 |
ヨットハーバー |
人魚の像@ |
人魚の像A |
人魚の像の前で |
読書する女 |
コペンハーゲンーオスロ間の豪華定期船 |
公園の一角に咲く小さなバラ |
王宮と教会 |
運河に浮かぶヨット・漁船 |