〈珍鳥〉アンデスイワドリ(cook
of the rock )を撮る
ロッジの近くを流れる河の音を雨の音と勘違いし、朝寝を楽しんでいると、、セサルが良い天気だから早く出掛けようと声を変えてくれた。
今日のお目当ては、サンペドロ公園の珍鳥 「アンデスイワドリ」と呼ばれる「cook of the rock」の撮影である。ロッジが造ってくれている隠れ小屋に入り、待つこと1時間、ギャーギャーとうるさい声が聞こえてきた。
セサルがあれが「アンデスイワドリ」だという。小屋の前の林にオスが4匹、鳴き声が一段と大きくなった。しばらくして近づいて来た姿を見ると、声に似合わず、真っ赤な上半身に小さなクチバシと愛くるしい目が可愛らしい。
それにしてもよく眺めると、首から上が何とも奇妙な鳥である。どこが首で頭なのかよくわからない。特にクチバシが判然としない。鳥の図鑑を見てみると、カザリドリ科に属し、全長が30.5センチ。コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアの亜熱帯の森に生息し、雌は泥と細かい植物の根を、だえきでかためて巣を作ると書かれている。
写真の鳥は雄で、頭のてっぺんからお腹の部分が濃いオレンジで、翼や尾は黒色。背羽には6枚のうすブルー色の奇妙な小羽がついている。まるで尾羽に二重のポケットがついているようだ。頭がこんもり盛り上がっているのは冠羽である。雌鳥はオレンジの部分が褐色で、冠羽も雄に比べるて小さい。
アンデスの珍鳥をとくとご覧頂こう。