ペルーの秘境・マヌー国立公園8日間の旅
インカ時代の遺跡が散在するクスコからアンデス山脈を越えると、熱帯雨林が広がる雄大なペルー・アマゾン地域にペルー最大のマヌー国立公園がある。
ユネスコの世界遺産にも登録された国立公園は標高300メートルのペルーアマゾン川流域から標高4000メートルのアンデス山脈まで3700メートルの高低差の中にあり、この高低差が生み出す2000ヘクタールの広大な生態系の中に、鳥類
850種類、哺乳類100種類、植物500種類の多様な動植物が生息している。
マヌー国立公園は二つの地域に分かれている。ひとつは小さな村々が散在するZONA
CULTURALと呼ばれる「文化地域」で、ここでは住民の森林の伐採・焼き畑、狩猟、漁業などの商業活動が認められている。
そしてもうひとつのエリアはZONA PARQUE NACIONALと呼ばれる「国立公園地区」である。このエリアはアボリジニー(インカ系の人々とは歴史も言葉も異なる
先住民族)以外は、特別許可を受けない限り立ち入りが禁止されており、一切の商業活動が出来ない保護区となっている。
そのため、「国立公園地区」には多くの野生動物や野鳥類が棲息しており、、人間をあまり怖がらないので、近くまで寄ってその姿を見ることが出来るのだ。
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ジャングルの中で野鳥を探す
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双胴船に乗って 湖上を探索
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住民以外がこのエリアの中に入るには、国が管理する管理事務所の許可を取る必要があり、宿泊場所や探索の径路などを事前に報告しなければならない。エリア内の川の沿岸にはアボリジや現地の人間が経営する宿泊施設が用意されており、観光客はそこで寝泊まりするのが一般的となっている。
ただし。そこで出される食事は外来客の口には合わない。そこで、料理用具と食料、飲料水一式を持ち込み、コックを同伴することになる。そのためにはガイドの他に船長やポーターが必要となるので、大所帯となる。
公園内に入るとすぐに道路はなくなる。そこから先の探索には川を上り下りするしかなく、目的地まではボートを大きくした程度の船で数時間、時には10時間近い船旅となる。
今回は、ジャングルの中に生息する珍しい野鳥の姿を撮影することが目的である。はたして絵になる写真が撮れるだろうか。
それではこれから写真家の桑島賢一先生にご同行して頂いた「マヌー国立公園の野鳥撮影・8日間の旅」を、8回連載で掲載することにする。
マヌー(MANU)の地図
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