目を湖面に転じると、霧が消え始めモヤの先に見えていた湖岸の紅葉が見事に浮かび上がった。(写真B〜D)。その後、三国峠に向かって車を走らせると峠の中腹辺りに展望台があり、そこからは山中湖全体を見下ろすことが出来る。ススキが揺れ、唐松の林の彼方に青白く光る湖面、さらにその先には美しい初冠雪の富士の姿が浮かび上がる。何度見ても飽きない風景だ (写真E)。
我々はこの美しい湖と富士の姿をいつまで見ることが出来るのだろうか。富士の下から上がってくるマグマを流している先が小笠原諸島の西之島。昨日のニュースを見ると、島の中心部近くに出来た小山からは1分間に5〜6回の頻度で噴煙が上がっており、新島は今もなお拡大し続け、 すでに東京ドームの40倍に達しているようである。
一方、北に流れた出たマグマは木曽の御嶽山の噴火へとつながった。どうやら時は刻々と近づいているようである。気がかりなのは噴火の前に「光の柱」が立つことが出来るかどうかである。事の次第いかんでは、アセンションに向かう人の数が大きく左右されるだけに、気になるところである。