咲き誇る草花


知人から教えて頂いたアカゲラの巣。およそ10mほどの白樺の木の上段に15pほどの穴が開けられ、そこからは孵って数日後のヒナたちが餌を求める鳴き声が聞こえてくる。目には見えないが、産毛の生えたばかりのヒナたちが、餌を求めて大きく口を開けて鳴く姿が見に見えるようである。

鳴き声を聞いていると、その声はほとんど絶える間がなく続いている。この鳴き声が親鳥をして休むことなく餌探しに駆り立てているのだろう。これから先巣立ちまでの1週間ほど、ヒナたちの鳴き声は日に日に大きくなり、早朝から夜まで途絶えることなくつづく。

そんなヒナの鳴き声にせかされて、親鳥たちはおよそ7〜8分おきには雄雌交互に捕らえた昆虫を口いっぱいにくわえてやって来ては、巣の入り口から給餌している。

餌を与え終わると、そのあと3度に一度は巣の中に入り、ヒナたちの糞(ふん)をくわえて外に運び出す。野鳥はどの鳥も皆そうだが、巣の中の清潔さには神経を使う。殺菌がヒナたちに致命的な影響を与えるからである。

そんなアカゲラの撮影の合間に、近くの知人の庭に咲く可憐な草花を見させて頂いた。カメラを向けていると、騒音から逃れた木立の静けさの中から、小さな花弁を目一杯広げて咲き誇る、草花たちの喜びのエネルギーが伝わってくるようであった。

 

 



 


餌をやりに巣に
戻ったアカゲラ

胸の前にある穴に
孵ったばかりの雛
がいる
 

巣から飛び立つ親鳥

ジジバリ ?


 



 


キキョウ

 

イチリンソウ

ムラサキツユクサ


 



 

ヒメカンゾウ(百合科)


ワスレナグサ
 

ミヤコワスレ


 



 


ナニワイバラ