10日早い草花


5月の末頃から、まるで梅雨入りしたような天気がつづいている。原稿書きが一段落したので、雨の合間を縫って 近くを散策してみた。家のまわりには色鮮やかな園芸種が、また少し山の中に入ると可憐な野草が咲いており、目を和(なご)ませてくれた。

このところ、気温は高く、夕方には夕立のような雨が降り、草花も例年の開花に比べて1週間から10日は早いように感じられる。いつの間にか異常気象が本格化してき てしまったようだ。標高1000mのこの 辺りでは、例年だと6月に入っても梅雨時には、朝夕暖が欲しくなるものだが、最近はその冷え込みがあまり感じられなくなってきている。

そういえば、今年からこの界隈(かいわい)で栽培される米が1等米に昇格したようだ。一昔前までは決しておいしい米とは言い難かったのに、年々 、等級が上がって、いつの間にか新潟の魚沼産に互して1等米になるとは驚きである。

おいしい米作りには雪解けの清流、肥沃な土地、地力の良さに加えて夏期の高温が必須条件である。清流や土地の肥沃さが特段変わったわけではないことを考えると、夏の気温が高くなったことが、 味の変わった一番の要因のようだ。

郷里の米がおいしくなるのは結構なことだが、その反動が他のエリアに出ているに違いない。北海道や標高1000mの高地の米がおいしくなるようでは、九州や四国の温暖の地 は、近い将来、稲作に適さなくなってくるかもしれない。

 



 

ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリス


ハナショウブ
 

 



 

 

マツバギク


マーガレット
 

 



 


キングサリ
 

バラ

アマドコロ


 

ミヤコワスレ


コンフリー
 

雨の中のボタン