山高神代ザクラ
八ヶ岳山麓にも春がやって来た。例年よりは1週間は早い桜の便りを聞いて、北杜市武川の実相寺を訪ねた。
そこは、樹齢2000年とも言われるエドヒガシサクラで有名な寺である。訪ねるとちょうど満開で、古木から延びた枝に見事な花が咲いていた。
このサクラの木は1922年(大正11年)にサクラとして初めて国の天然記念物に指定されたものであるが、近年の環境の変化に樹勢が急速に衰えていた。
そこで2001年(平成13年)に根や病気の調査をした後、翌年から4年間をかけて弱った根に活力を取り戻すために、養分と有用な土壌微成分に富んだ土を入れ替えた。
その成果が現れて、昨年あたりから再び艶やかな花を咲かせるようになってきた。嬉しい限りである。
それにしても、このサクラの木はこれまでどれだけ多くの人に、感動と喜びを与え続けてきたことだろうか。もしも植物にも「積善の余慶」(よい行いをした家には
、たくさんの喜びがもたらされる)があるとしたら、手厚い手入れをしてもらったのは、天からもらったご褒美の「余慶」かもしれない。
元気を取り戻した古木の隣に、つい先頃、霊界へ旅立たれた実相寺のご住職が書かれた、心を打つ人生訓の書板が立っていた。
「欲深き人の心と降る雪は、積もるにつけて道を失う」
サクラを見に来たたくさんの観光客のうち、何人がこの歌を心に残して帰ったことだろうか。兜町やウオール街の魑魅魍魎(ちみもうりょう)どもに、読ませてあげたい一句である。
なお、地元の武川小学校の子供たちによって採取された神代ザクラの種は、昨年、「国際宇宙ステーション」運ばれて今地球を回っており、6ヶ月の遊泳のあと、今年の5〜6月に帰ってくる予定であるという。どんな芽を出し、どんな花を咲かせるのか楽しみである。
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スモモの花も
咲き始めた
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スモモの花も
可憐で美しい
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実相寺の近くの桜
後ろに南アルプスの
アサヨ峰が見える |
韮崎市の「わに塚」
と呼ばれる古墳の
上に立つ桜。
後ろに見えるのは
八ヶ岳
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水車小屋
後ろは甲斐駒ヶ岳
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ムスカリ
私は、この花が庭や
畑の片隅に咲き出すと、
春がやってきた
ことを感じます。 |
オオイヌノフグリ
桜を見ていると踏みつぶ
してしまいそうな1pにも
満たない可憐な花ですが、
春の到来を告げる花に
変わりはありません
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