11月下旬、季節は春? それとも夏?

今朝(20日)は大分冷え込んで、外の温度はマイナスになった。

札幌公演会の前に時間が取れたので、八ヶ岳山麓を散策してみた。紅葉は終わりかけていたが、先日の雪で雪化粧をした八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が輝いていた。

散策を始めて間もなく、早朝から思わぬものを目にすることと相成った。サクラの花である。初冬だというのに、北杜市(ほくとし)にある見法寺(けんぽうじ) のサクラの木には、満開とはいかないがかなりの数の花が咲いていた。寺の住職にお聞きすると、このサクラの木は昔から9月の下旬頃、11月の下旬頃、4月のはじめの3回にわたって花を付けるのだという。なんとも珍しい桜である。

 


八重桜の花に似ているが、花の種類は何だろう
 

 

一昨日は雪が舞ったというのに、
目の前にはアヤメが咲いていた

 

最近温暖化のせいか冬場に咲く花の量が少し多くなってきたようだと語っておられた。思いがけずすっかり目の保養をさせて頂いて、近くの「滝の前」と呼ばれるわき水の湧く湧水所に寄ってみると、なんとそこにはアヤメの花が咲いているではないか。二度びっくりである。アヤメの開花時期は一般的に5〜6月、寒冷な八ヶ岳高原では6月の中旬から下旬である。

どうしてこんな時期に咲いているのだろうか? 通りかかった近所の人と一緒に眺めていると、4〜5日前に枯れてしまったが、すぐ近くの土手にユリの花が咲いていたという。 ユリもまた開花の時期はこの辺りでは7月から8月にかけてである。 どうやらアヤメやユリが季節を勘違いするほど気候異変が進んできているようだ。

 



 


南アルプスの主峰
甲斐駒ヶ岳

枯れ草を焼いている
のだろうか、焚き火の
煙が上がっていた。
 

左の撮影点から
3〜4キロ移動すると、
甲斐駒ヶ岳の山頂の姿
が様変わりする。

竹林の緑と枯れススキが
奇妙なコントラストを見せて
いた。

たわわに実った甲斐の国の
柿「甲州丸」は渋柿だが、
アルコーに晒(さら)すと
甘柿以上に甘くなる。

 



 


八ヶ岳横断道路の
赤い橋の彼方に初冠雪
の八ヶ岳が見える。
 


標高1300mの牧場から
今日は富士山が綺麗に
見えた。

 

八ヶ岳牧場の放牧された牛

綺麗に色取られた紅葉も
もうすぐ散ってしまいそうだ。

 

 



 

 
   

撮影場所を探していると、
突然かけ出す動物がいた。

イヌかと思ったが、よく見ると
キツネであった。

 


山の中を歩いていると、ヤマドリが
現れた。この日は望遠レンズを
持っていなかったので、撮影は
無理と諦めていたところ、
近寄っても一向に逃げる気配が
なく、間近まで近寄ることが出来た。
35mmレンズで撮影したヤマドリの
姿も珍しい。