人の魂は、その成長の過程で動物や植物の時代を経験してきているという.。美しい草花を追いながら散策していると、自分は一体どんな植物に魂を宿していたことがあったのだろうかと、考えてしまった。私は風情(ふぜい)があるキキョウやアジサイが好きだが、
自分にはそんな奥ゆかしさがなさそうなので、にぎやか咲いてはさっと散る「ヒマワリぐ
」か「ヤマユリ」ぐらいではなかったかと思われる。 あなたはどんな花だったと思いますか?
先日、徳間書店の新刊本の企画で、ロバート・モンローのヘミシンクでお馴染みの坂本正道氏と対談したが、氏はプレアデスから地球生命圏にやって来る途中、宇宙を漂う岩石から魂の旅をスタートしたようだと語っておられた。
退屈きわまりない岩石時代でも、宇宙を飛来する最中に他の岩石と次々とぶつかり合う時に、なんとも言えないエクスタシーを感じたと言うから、艶やかに、可憐に,
雄々しくしく咲き誇っていた草花時代の喜びは、さぞかし素晴らしいものだったに違いない。
混沌とした世情や人心の乱れを見るにつけ、草花時代の記憶を少しでも思い出せたら、刺々(とげとげ)しくすさんだ心に、優(やさ)しさや穏(おだ)やかさが蘇ってくるだろうにと、思わずにはいられない今日この頃である。