八ヶ岳高原・春の野鳥を撮る
新しい本の原稿を脱稿し、少し時間をとることが出来た私は春の清里、野辺山に出掛けた。
あっという間に芽を出した若葉に、八ヶ岳高原は冬景色から一気に春景色に様変わりをしていた。久しぶりに聞く野鳥の鳴き声が耳に心地よく響き渡る。
昨年見つけたゴジュウカラの巣のあとに、今年もまた別の固体が来て巣作りを始めていた。カラマツの芽が吹いた小枝の下に止まったゴジュウカラは絵になる。
別の場所にミソサザイの巣を見つけた。日本で二番目に小さいこの鳥は動きが早く、それに小枝の中に止まることが多くなかなか絵にならない。
森の中を歩いていると、巣作り用の葉を運ぶキバシリに遭遇した。めったに見られないこの鳥を撮れたのは幸運であった。
鳥の解説:日本の野鳥(小学館刊)参照