クロツムギを撮る
八ヶ岳高原に爽やかな風が通り抜ける。新緑が彩りを増し、初夏の訪れももうすぐそこだ。
野鳥の鳴き声がひときわ明るくこだまし、林の中はさながら小鳥たちのさえずりの競演会場のようだ。
今まで見ることのなかったクロツグミに出会う。姿はお腹以外は真っ黒だが、鳴き声は軽やかで美しい。
コムクドリが口いっぱいに餌をくわえてヒナのもとに運んでいる。「ツクツクボーシ」「ツクツクボーシ」と、縄張りを主張するため一段と大きな声で鳴き始めたのはキビタキ。その背中の黄色と、胸の橙色のコントラスが艶やかだ。