「志賀草津高原ルート」を走る
今年は秋に入っても暖かい日が続き、なかなか紅葉が始まらない。平年より10日以上も遅れている感じだ。旅館の予約をしていたため、10月11〜12日、
写真クラブの面々と少し時期が早いが紅葉を求めて志賀高原を訪ねることにした。
小淵沢インターから中央高速と上信越高速を乗り継いで「信州中野インター」までおよそ2時間、さらに「志賀草津高原ルート」を30分ほど走って志賀高原の入り口「一沼
」に着く。思っていたとおり、標高1300メートルのこの辺りはまだ色づき始めたばかりの感じだ。
しかし、奥に入り標高1700メートルの奥志賀まで登ると、ダテカンバの黄葉とナナカマドの赤い実がしだいに鮮やかを増し,山の色彩が一変してくる。琵琶池、
三角池、蓮池、長池などの水面に浮かぶを紅葉を見て回った後、「熊ノ湯温泉」に投宿。
その夜は天気が回復したせいもあって一段と冷え込み、「これで紅葉が一気に進むでしょう」と宿の人が話していた。案の定、翌朝、目を覚ますと、一面霜の降り
た山々は朝日に照らされ、一段と鮮やかさを増していた。
8時過ぎに宿を出て、横手山(2305m)
から白根山(2138m)へと向かう。標高を上げるにつれ紅葉は一段と進み、山頂付近はちょうど見頃を迎えていた。車窓に広がる景色を眺めていると、まるで我が身が朱に染まりそうである。
横手山山頂の展望台に立つと、眼下に色鮮やかな山並みが広がり、彼方には、北アルプスの峰々が雲間に浮かんでいる。これだけの景色はめったに眺められるものではない。我々は幸運であった。