2003年正月

平成15年、六白金星未年。時代は一段と混迷の度を深め、人類はカルマの極限のまっただ中へと入っていく。

過去の六白金星未年を見てみると、1931年(昭和6年)は満州事変が勃発し、不穏な空気が社会を覆っていた。また1967年(昭和42年)は、大惨事中東戦争が始まり、国内では財政が硬直化していた。

そして、平成15年、六白金星未年は米国のイラク攻撃をもって幕を開けることとなろう。たとえ短期間でアメリカの一方的勝利に終わろうとも、イスラム世界にはアメリカ憎悪の念は一段と深まり、第二、第三の同時テロの危険が一段と増すことになることは必定だ。

それにしても、世界中に戦渦をまき散らし続け、雪だるま式に巨大化しつつあるアメリカのカルマの行き着く先には、何が待ちかまえているのか、彼らは考えたことがあるのだろうか。

常勝国アメリカの人々には想像も出来ぬ世界を、実は200年前に、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが幻視しているのだ。拙著『謎多き惑星地球』下巻から引用しよう。

再び大西洋上に黒い天使が現れて、不吉なラッパの音を三度響かせた。それから、海水をヨーロッパ、アジア、アフリカに振りかけると、各地から黒雲が発生し、一丸となってアメリカを襲った。雲のなかで赤い光が炸裂するごとに、隠れて進む軍勢が見えた。彼らはアメリカ全土を荒廃させ、焼き尽くし、国民は減亡の危機に立たされた。

黒い天使が吹き鳴らした三度のラッパは、20世紀以降の三つの世界戦争を暗示している。またヨーロッパ、アジア、アフリカから立ちのぼる黒煙が一丸となってアメリカを襲う場面は、今日の世界情勢から判断すると、三つの大陸で次々と「アメリカ対テロ(イスラム)」の戦いが発生し、アメリカの国力や戦力をしだいに消耗させていくことを意味しているように思われる。

その結果、どうやら「イスラム対アメリカ」の図式で始まった大戦は、アメリカを叩くには体力の弱った今が千載一遇の好機と中国が参戦し、アメリカ本土に攻め込むことで、最終局面を迎えることになりそうである。

いずれにしても恐ろしいのは、戦渦の広がるアメリカで、最後に核が使われる可能性を大きいことである。なぜなら、ワシントンは次のような映像を見ているからである。

さらに黒い天使が長く恐ろしいラッパを吹くと、1000個の太陽を合わせたような眩しい光が上空で炸裂し、すべてを粉微塵にした。

それでは、「第三の戦い」は一体いつ起きることになるのだろうか。これについては推測するしかないが、第一の預言が18世紀から19世紀にかけての時代であり、第二の預言が19世紀から20世紀にまたがっていることを考えると、21世紀初頭の可能性が大きいように思われる。2001年9月のニューヨーク・センタービルの崩壊は、「大いなる戦い」の前兆となるものかもしれない。

いずれにしろ、世界の統治国家を目指すアメリカが、グローバリゼーションの名の下に、迎合しない国々に対し圧倒的な軍事力によって従順を強いるなら、ワシントンが幻視した世界は、そう遠くない時代に実現されることとなろう。

2001年9月のニューヨーク・センタービルの崩壊が、「大いなる戦い」の前兆となるなら、対イラク戦争はアメリカの終わりの、始まりとなりはしまいか。それは人類にとっての大転換への始まりでもあるはずだ。 

 郷里の正月風景

一月元旦、八ヶ岳リゾート・アウトレットでは、郷里の「淵の太鼓」のメンバーによる、勇壮な太鼓の打ち始めが披露された。一方、若い女性に人気のホテル、リゾナーレでは、信州諏訪の「諏訪神太鼓」が演奏され、おおぜいの観光客を堪能させた。

八ヶ岳山麓の正月は、混迷を深める六白金星未年の始まりにしては、穏やかで、平穏であった。


 

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正月晴れの空に飛行機雲がなびく



雪のアウトレットに流れる「淵の太鼓」メンバーによる打ち始め


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初めて手にする羽子板にご機嫌な孫

 

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やはり獅子舞は怖い

 

諏訪神太鼓の響きは心を打つ


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