再び大西洋上に黒い天使が現れて、不吉なラッパの音を三度響かせた。それから、海水をヨーロッパ、アジア、アフリカに振りかけると、各地から黒雲が発生し、一丸となってアメリカを襲った。雲のなかで赤い光が炸裂するごとに、隠れて進む軍勢が見えた。彼らはアメリカ全土を荒廃させ、焼き尽くし、国民は減亡の危機に立たされた。
黒い天使が吹き鳴らした三度のラッパは、20世紀以降の三つの世界戦争を暗示している。またヨーロッパ、アジア、アフリカから立ちのぼる黒煙が一丸となってアメリカを襲う場面は、今日の世界情勢から判断すると、三つの大陸で次々と「アメリカ対テロ(イスラム)」の戦いが発生し、アメリカの国力や戦力をしだいに消耗させていくことを意味しているように思われる。
その結果、どうやら「イスラム対アメリカ」の図式で始まった大戦は、アメリカを叩くには体力の弱った今が千載一遇の好機と中国が参戦し、アメリカ本土に攻め込むことで、最終局面を迎えることになりそうである。
いずれにしても恐ろしいのは、戦渦の広がるアメリカで、最後に核が使われる可能性を大きいことである。なぜなら、ワシントンは次のような映像を見ているからである。
さらに黒い天使が長く恐ろしいラッパを吹くと、1000個の太陽を合わせたような眩しい光が上空で炸裂し、すべてを粉微塵にした。
それでは、「第三の戦い」は一体いつ起きることになるのだろうか。これについては推測するしかないが、第一の預言が18世紀から19世紀にかけての時代であり、第二の預言が19世紀から20世紀にまたがっていることを考えると、21世紀初頭の可能性が大きいように思われる。2001年9月のニューヨーク・センタービルの崩壊は、「大いなる戦い」の前兆となるものかもしれない。 |