振り返ってみると、殊の他寒い日が続いた今年の冬は、八ヶ岳の山中で雪景色と野鳥を追う毎日であった。
3月に入ったある日、冬の吐竜の滝を撮りに赤松林の中を車を走らせていると、小さな湖が見えたので、車を降りて湖畔を散策していると、残雪をかき分けて咲く座禅草が目にとまった。厳冬の八ヶ岳山麓にも、すぐそこまで春が近づいているようだ。
動きの激しい「アカゲラ」を追いかけて数日、ホームページ掲載に間にあってホッとしたのは、3月20日の昼前、皮肉にも対イラク戦の開戦の時刻であった。
次回からは、春の野山を飛び交う野鳥の姿を掲載することにする。
参考文献 : 『日本の野鳥』 (竹下信雄著 小学館刊)
『日本の野鳥』 (山と渓谷社刊)