厳寒の北海道、氷と雪景色撮影の旅 @
 

 


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ジュエリーアイスの撮影

 

 
 


薄紫色に輝いた氷塊

 

先日、雪と氷の冬景色を撮影しようと北海道を訪ねた。 訪問に先立って十勝川河口の豊頃町の海岸に行くと、宝石のように輝く氷塊を見ることが出来るという話を耳にした。 1年ほど前から有名になり観光客も見学に訪ねるようになった「ジュエリーアイス」である。

今回の旅の拠点となる帯広市から車で1時間半ほどの場所だったので、旅の案内をして頂くことになった鈴木さんの車で、早朝4時起きして訪ねてみることにした。 今回の撮影で欠かせないのはたくさんの氷と朝日である。 数日前に鈴木さんが事前に訪ねてみた時には、たくさんの氷の塊が砂浜に散乱していたのに、陽の開けやらぬ海岸を訪ねてみると、目に飛び込んできた氷の姿はほんのわずか。 数えられるほどの数しか見当たらなった。

暖かい日が続いてわけでもないのに一体どうしたのかと思い、近所の方にお聞きしてみたところ、前日に降った雪で溶けてしまったようである。 雪で氷が溶けるということ自体がよく理解できなかったが、事実、氷が無くなってしまったのだからいたしかたない。

そこで、撮影に来ていた人達は、残された氷塊を幾つか集めて撮影するところとなったのだが、今度は天候が障害となってしまった。 出発前に見た天気予報は見事に外れてしまって、あいにく当日は曇り空。 そのため、氷塊が宝石のように輝くのに必要な朝の陽の光に遭遇することが出来なかったのだ。 1時間ほど粘って、一時、射す薄日で何とかチャレンジしたものの、残念ながら満足できる写真は撮影できずに終わってしまった。

そのまま帰るのも口惜しかったので、鈴木さんが用意して下さった携帯用の明かりや、近くで撮影していた方が持っておられた赤色光を当てて、なんとか透明な氷塊の輝きを撮影したのが、掲載した数枚の写真であった。 零下15度の厳しい寒さの海岸の風景と、多少色づいた打ち寄せる波の風景と一緒に掲載したので、ご覧になって頂けたら幸いである。

次回は北海道ならではの雪景色と、冬だけ湖上に出現する然別湖 (しかりべつこ)のアイスロッジや氷のバーの風景を見て頂くことにする。

 



 


雪に覆われた氷塊は
少ししか残っていなかった。
 


マイナス15度の寒々しい荒波。
 

陽が照ったのは、
ほんの一時であった。

 





 

手前に見えるのが氷塊。


 うっすらと射す朝陽で
色づいた波が押し寄せる。
 


強い朝陽が射したら
「エメラルドアイス」と
なったに違いない。
 

 

 




 

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