9時前に美瑛の「四季彩の丘」に到着。これ以上遅くなると「花畑」は一転して「畑
」から「人」へと化し、「中国人畑」となってしまって絵にならなくなってしまう。到着した「四季彩の丘」は青空の下、ストライブ模様に植えられた様々な花々が見頃を迎えており、広大な丘一面に色彩色豊かな美瑛ならではの景観が広がっていた。
北海道への撮影の旅はすでに10数回に達しているが、何年か前に訪ねた「四季彩の丘」は朝から霧がかかっていて満足のいく撮影が出来なかった。今回は天気も良く念願のストライブ模様の色とりどりの花が咲く、見事な花畑を撮影できそうである。
「同じ花」を「同じ場所」に続けて植えない方が生育によいとされているため、丘に現れる花模様は毎年変わるようである。
14ヘクタール(140m×1000m)の広大な起伏のある丘に咲き誇る花のストライブ模様は実に見事で、しばし撮影を忘れて見とれてしまった。
咲き誇る花はキンギョソウ(金魚草)、マリーゴールド(千寿菊)、ケイトウ(鶏頭)、サルビア(ひごろも草)、コキア(ほうき草)、シルバーダスト(白妙菊)、ひまわり、クレオメ、サルビア等その種類は20種類以上で、色も白、緑、黄色、赤、紫と色彩豊かである。
こうした場所に立ち、美しい花たちを撮影している時は、なんとも幸せなひと時である。60歳の手習いで初めてカメラをもって写真を撮るようになってから、はや20年
。その時々、どれほど心が癒されたことか。北極や南極、アマゾンの撮影も心躍ったが、北海道や沖縄の旅も私の人生にとって、最高の癒しのひと時であった。こうしたチャンスを与えて頂いた天の神々に感謝、感謝である。
念願の「美瑛の丘」の撮影を終えた後、「彩香の里」や「ひつじの丘」などを見学し富良野に戻った。
次回は北海道南端の襟裳岬への旅の情景を見て頂くことにする。