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アステカ・マヤ・オルメカ文明
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メキシコシティー成田を1時間遅れの16時に飛び立って、ロスまでの9時間におよぶのフライトの後、3時間の待ち時間を経て、更にアエロメキシコ航空で4時間、締めて16時間の長旅を終えてメキシコシティーに到着したのが18時50分。いつものことながら「直行便があったら楽なのになー」と思いながらホテルに向かう。 メキシコシティーは、東京オリンピックの直後のオリンピック開催都市で標高の高いことは有名であるが、その標高は2240メートルというから富士山の5合目位に相当する。そのため、北緯20度の緯度はベトナムと一緒であるが、熱帯並の暑苦しさはなく、平均気温はほぼ年間を通じて25度前後で快適な気候のようである。 人口はシティーとその周辺部を含むと、およそ2000万人というから世界有数の大都会である。これは、メキシコの メキシコの旅行本には,メキシコシティーの悪名高い大気汚染が語られていることが多いが、今回の訪問では特段の深刻さは感じられなかった。年々改善が進んでいるのかもしれない。現地のガイドさんの説明によると、現在のメキシコにとっては、大気汚染以上に深刻な構造的問題が幾つかあり、そちらの方が大問題だという。それは次の3つに集約されるという。 筆頭にあげられるのがが腐敗政治。70年間にわたって政権を握っていたPRI(メキシコの一大政党)の下、賄賂や袖の下の横行は相当のものであったようだ。今年の春ようやく政権が代わったので、改善されることを願っていますと、ガイドさんは語っていた。2点目は、教育問題で、一応中学までは義務教育になってはいるものの、小学校を卒業できていない人が1100万人もおり、文盲が900万人にものぼるという。 3点目が、人口問題で国民総人口9400万人のうちなんと50%が15歳以下だというから、年齢構成が我が国とは逆三角形のかたちになっていることになる。我が国のように出生率が年々減少化していることも、将来への大きな不安材料であるが、一方、ここまで極端に高い出生率も国としては大問題であるに違いない。 現在はマヤ系、アステカ系などの先住民インディヘナ(インディオのこと)のほとんどがキリスト教へ改宗しており、全人口の95%がローマカトリック教徒だという。そのため、教義に従って避妊や堕胎が行われず、それが、高出生率の要因になっているとのことであった。16世紀以降のスペイン人宣教師の布教努力もとんだところでほころびを出してしまったようだ。 さて、いよいよ明日から遺跡探索の旅がスタートする。 |