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テントウムシ



昆虫の中で、小さい頃から馴染みの深かったのがテントウムシ。赤い背中に黒い斑点をつけた姿は誰もが一度は見たことがあるに違いない。歌にも登場するこの可愛らしいテントウムシも食性によって、益虫と害虫に分かれることになる。

フタホシテントウやナナホシテントウは肉食性で、野菜の葉につくアブラムシをなどを食べてくれるので、お百姓さんにとっては有り難い益虫であるが、ニジュウヤホシテントウなどは草食性で、ナス科の植物(ナスやジャガイモ、トマトなど)の葉を食べるため、迷惑な害虫である。

成虫は交尾のあとにに数十個ほど固めて産卵を行う。孵化した幼虫は(はね)がなく、腹部が後方に伸びる。さらに体には突起やとげをもち、成虫とは似つかない体型をしている(一段目の写真・幼虫@、A参照)。

数日して、充分に成長した終齢幼虫はの裏などについて蛹(さなぎ)になる。蛹は2段目の写真(さなぎ@、A、B)のようにその形態をしだいに変化させ、数日すると脱皮(羽化)して成虫となる。脱皮した直後は前(まえばね)に は斑紋が無く、その一部は後ろに延びている。(2段目写真・羽化参照)

しばらく時間が経過して後ろ羽が固まると、前羽の下にたたみ込まれ、前にも、うっすらと斑紋がついてくる。(3段目写真・斑紋出現参照)

今回、撮影を続けている間に、幸いにも、こうした交尾と産卵、さらに幼虫から羽化して成虫となるまでの一連の場面を写真に収めることが出来たので、掲載 することにした。 それにしても、昆虫たちはなんとも不思議な変態を遂げながら成長していくものだと驚かされたが、人間も考えてみれば母親の胎内でこれ以上の変態を遂げて誕生してきているのかもしれない。

3次元世界に於ける生命体の不思議な成長過程を見せられた1ヶ月であった。

 



 


同じ型の交尾
 


違う型同士でも
交尾する
 

 幼虫 @

→ 終齢幼虫 A

 



 


→ 
さなぎ @
 

→ さなぎ A

→ さなぎ B


→ 
羽化(うか)

羽化直後は前羽に
斑紋がない。
 

 



 


→ 斑紋出現

翌日には、うっすらと
斑紋が浮かび上がってきた。
 

→ 成虫となる


ナナホシテントウムシ
 

 



 



ナナホシテントウムシ

体長8ミリ

 

ナナホシテントウムシ

「ヒメカメノコテントウ」の雄

体長3.5〜5ミリ

 





 

「ヒメカメノコテントウ」の雌
 


ニジュウヤホシテントウ

体長6〜7ミリ
 

フタホシテントウムシ

体長1.8〜2.5ミリ

 



 

 


シロホシテントウ
 

 



 


「チビアカサラグモ」の雄

地表から数センチの
高さに網を張る。
体長1.5〜2ミリ
 


エビグモ

葉上生活する 体長6〜9ミリ
 


ハエトリグモ
 

 



 


アズキヘリカメムシ
 

コアオハナムグリ

ヘリカメムシ

 



 


アカガネサルハムシ

体長7ミリ
 

ウスバシロチョウ @

A

 

 

 


 

 

 

 

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