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凶作がやって来る


全国的に寒さと日照不足が続く中、八ヶ岳山麓も3月、4月と、毎日が異常天候の連続で、寒い日、雨の日、強風の日の繰り返し。暖房器具を片づけることが出来なかったが、ゴールデンウイークに入ってようやく穏やかな天候になり、ほっと一息。

とはいうものの、春野菜の生育への影響は大きく、農家にはかなりの被害が出ているようである。 ジャガイモはまだ芽が出ず、ネギは苗が育たないため畑に植えられずにいる。これでは野菜の値段が上がって当然である。問題はこれからの天候だ。連休明けに再び低温と日照不足の日が戻ってくるようだと、 今度は稲作が心配になってくる。

昨年も日照不足のために、稲の生育が遅れ、一部のエリアで稲熱病(いもちびょう)が発生して収穫量が心配されたが、後半になって幸いにも天候が持ち直したため、大過なく終わった。それでも収穫量は平年に比べて70〜80%位であったから、決して順調であったわけではない。

長野県の諏訪大社の「主柱祭(おんばしらさい)」は7年に1度行われる日本奇祭の一つであるが、昔から祭りの年は凶作と言われてきている。今年はその「主柱祭」の年だけに、凶作になる可能性が昨年より大きそうである。

韓国や中国の異常気候は、HPで既に何度も伝えているが、韓国では、日本と同様、低温と日照不足のためにビニールハウスの中で育てている稲の苗が例年の3分の1しか成長しておらず、田植えの時期が10日ほどずれそうだと、伝えられている。

3日ほど前の北海道北見市の8月の気温や昨日の西日本の真夏日の陽気には驚かされたが、世界的な天候不順が本格化してきているだけに、 梅雨入りから初夏にかけての天候には、十分に注意しておきたいものである。

 

 

 
 


菜の花の中にたたずむ愛猫チロ
 

 

タンポポ戦争

ヨーロッパが原産地である「セイヨウタンポポ」が日本各地の都市を中心にその分布地域を広げ、日本在来の「カントウタンポポ」が次第に駆逐され、その姿を消してきている。こうした状況を見たり聞いたりした人が、在来タンポポの生育地がセイヨウタンポポなどに侵略されている。きっと両者の間には人間の場合と同じように、相手を駆逐しあうような戦争が起きているに違いないと考え、使った言葉が題目の「タンポポ戦争」である。

セイヨウタンポポが都市近郊で繁殖する理由はいろいろあるが、都市化とくに乾燥に耐える力が強いこと、踏みつけに強いこと、アルカリ性・チッ素土壌に適することなどが主な理由だといわれている。従来のカントウタンポポが都市の広がりによる環境の変化についていけなかったのに反して、セイヨウタンポポはこれらの諸条件に 対する耐久力が強かったため、生き残ったというわけである。

小さなタンポポ一つとってもこの通りである。人間もこれからの世の中を生きぬくには、相当の持久力、耐久力が必要になってきそうである。 何よりも「ぜいたく病」から脱しておくことが肝心。玄米に味噌汁で満足できる心構えや、1日2食の習慣を早めに身に付けてお きたいものである。食糧の確保も始めておかないと間に合わないかもしれない。

 

家の回りを散策していると、道端や畑の中に咲く可憐な草花が目にとまったので撮影。何枚か掲載したので、目の保養にして頂きたい。

 



 


菜の花
 

ホトケノザ

ラッパズイセン

 



 

スノーフレーク
(ユリ科のスズランに似ている)


オオイヌノフグリ

ヨーロッパ原産で明治初期に渡来
し、今ではどこでも見られる雑草
 


クチベニズイセン
 

 



 


セイヨウタンポポ
 


間もなく風に乗って
種子が飛ぶ
 

チューリップ

 



 


イカリソウ

樹林下に野生する多年草
 


ムスカリ
 

ケンマソウ (タイツリソウ)

中国から導入された多年草

 

 

 

 

 

 

 

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