テレビも新聞もマスコミに目を向ければ、目にするのはコロナ禍とロシア軍のウクライナ侵攻のニュースの連続で、親族を亡くしたり我が家を失った人々の痛ましい姿を目にすると心が暗くなるばかり。侵攻しているのがロシア軍であり、それを命じているのがプーチンであるだけに暗い日々はまだまだ続きそうである。
そんな中、カレンダーに目を向けるといよいよ今日から4月、待ちに待った春到来である。標高が1000mを超す我が家周辺の桜の開花はまだしばらく先になりそうであるが、同じ北杜市でも車で我が家から30分程の釜無川沿いまで
下るとちょうど満開。
暗くなった心を癒そうと、カメラを手に北杜市南部の町・武川町の実相寺と釜無川沿いに咲く桜を見に出かけた。実相寺の境内にある古木・エドヒガンは樹高が約12m、日本最大級の大きさを誇る桜で、2000年前に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の折に植えたと伝えられており、大正11年(1922年)に樹木として初めて国の天然記念物に指定された「日本三大桜」の一つである。
桜の前には8万本のラッパスイセンが咲き誇り、足元の黄色と頭上の薄紅色のコントラストがなんとも艶やかで、暗くなりがちな心を癒してくれた。天に感謝、感謝である。