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キリグア遺跡

 

今回が、今年正月に放送したBS-TBS局の開局10周年特別番組「2012年12月21日・マヤ暦の真実」の現地取材ロケ報告の最終回である。

2012年問題を追い求める際に一番大事なことは、長期暦と呼ばれる聖なる暦の保持者であるマヤの長老の考え方を聞くことである 。その点については先のページで述べた通りであるが、一方、遺物の中からその真相を探ろうとするのが、考古学的アプローチである。

5200年周期という長大な長期暦の始期と終期を知る手がかりとなる遺物が、世界遺産キリグア遺跡の中に残されている。それを求めてテレビ取材班はアンティグアから6時間 かけて、キリグアに向かった。

ホンジュラスとの国境近くのトウモロコシ畑に囲まれた一角にキリグア遺跡が広がっている。標高は150mと低いため1500mのアンティグアから来ると 気温が一気に上がる。もともと赤道近くに位置しているのだから、標高が下がると暑くなって当然である。長袖から半袖に着替えて遺跡の中に入ると、一面緑の芝で覆われた広場が広がっている。

その広大な広場の中に、たくさんの石碑(ステラ)が点在している。それらのステラの特長は、大きさが他の遺跡で見るものより二回りも三回りも大きいことと、前後左右に彫られた絵文字や数字が鮮明に残 さてれいることである。

最初に目に飛び込んできたのは、南北アメリカのステラの中で最大級の「ステラE」と呼ばれる石碑。それは、とてつもなく巨大で高さは11・3メートル (写真B)、近くに寄ってみると、見上げるように天に向かってそびえ立っている。西暦731年、時の支配者が建てたものである。民衆におのれの権力の絶大さを知らそうとし たのだろうか。しかし、そのキリグアの都市もその後わずか100年足らずで廃墟と化すことになる。

「ステラE」の前で撮影を終え、次ぎに足を運んだのが、長期暦の真相が刻まれていると言われている問題の石碑「ステラC 」。側面に回ってみると、写真Mで見るようなマヤの絵文字が刻まれている。クローズアップした写真Nを見ると、最上段に、刻まれた二つの絵文字が確認できる。

左側絵文字の3つの丸い点と2本の縦の棒がマヤの13を表す数字で、その右横に描かれた顔形をした文字は、年数を表す単位、「バクトゥン」(400年)である。つまりこの左側の絵文字は13バクトゥン=5200年を表していることになるのだ。 (13×400年)

この後に続く絵文字を読み解くと、今から5200年前の4アハウ8クムクの日に 、今の長期暦が始まっていることを示している(下段の図表2参照)。 問題はこの長期暦の始まりとされるその日が、現在のグレゴリオ暦でいつになるかという点である。

 

2012年説の真相
 

長期暦の研究者として知られているグッドマンやトムソンはその日をB・C(紀元前)3114年8月11日、あるいは13日と特定している。その結果、長期暦の終わりは2012年12月21日、23日になるというわけである。しかし、グッドマンやトムソンの特定した長期暦の始まりの日が本当に正しいかどうかを断定する 、絶対的な根拠が明らかとなっているわけではない。

二人の研究者は、グアテマラやメキシコに散在している他の石碑に刻まれた日付と、その頃に発生した日食や重要な祭祀の行われたと思われる日を拠り所として、その日を特定しているわけであるが、それはあくまでも一つの可能性と考えておいた方がよいのではないかと、私は考えている 。

仮に始まりの日が確かだとしても、終わりの日を特定するのには、さらにもう一つの問題点があるのだ。13バクトゥンという年数を 「5200年」と捉えるか「5125年」と捉えるかという点である。なぜ2つの考え方があるかというと、1バクトゥンは400トゥン=400年を表しているのだが、 マヤのハーブ暦(太陽暦)では、1トゥンという1年の日数が「365日」ではなく「360日」となっているからである。

したがって1年を365.2425日とする考え方からすると13バクトゥンは5200年でなく、5125年と132日ということになってくる。トムソンたちマヤ暦の研究者たちは当然のことながら、現実的な1年の日数に基づいて、後者、つまり 5125年説をとっている。

しかし、マヤの長老たちの中には13バクトゥンを文字通り13×400年=5200年と捉えている人たちもいる。 こちらの考えに立つと長期暦の終わりはさらに75年先になってくる。こうした長期暦の始期と終期に関する点の他にも、 実は、マヤ暦からグレゴリオ暦への換算をどうするかという問題点が残されているのだ。

つまり、古代マヤ人が使ってきた暦とヨーロッパ人が使ってきた暦(途中でユリウス暦からグレゴリオ暦に変更している)の日をどう重ね合わせるかという点である。詳細は『2012年 アセンション最後の真実』(学研刊)に書いているので、参考にして欲しいが、こうした点を考えると、長期暦の終わりを単純に2012年12月21日と決めてしまうのには 、幾つかの未解決の問題が残されていることがわかる。

最高神官ドン・アレハンドロ長老がテレビ番組の中で述べている内容については、番組の再放送がこれから先4回予定されており、詳細を語るとテレビ局にしかられてしまうので、ここで記すわけにはいかないが、 アレハンドロ長老が2012年12月21日説に否定的であることだけは申し上げておく。

ドンは対談とは別の機会に、ご自分の考えている日時を私に語ってくれたが、それも、公にしないことが条件であったので、残念ながらここで述べる訳にはいかない。 賢明な読者には、テレビのエンディングで私が語っている言葉を吟味してもらえれば、私の意図を汲み取っていただけるはずだ。

ドンは「終りの日」について、「その時には、地球は真の暗闇に包まれるから、その日が到来したことを誰でもが知ることが出来る」述べている。 代々、「時の番人」である神官に伝えられてきた伝承の一部を語っているものと思われるが、ドンの語り口からすると、終わりの日の前後には、誰の目にも明らかな天象が現れることになりそうである。

ただアレハンドロ長老は、その日が地球と人類にとっての終焉を告げるものであるとする、終末論的な考えには、否定的である。ドンは終わりを迎えるのは、差別と抑圧が蔓延した物質至上主義の文明であり、むしろ、その日の到来は人類にとって真の夜明けとなる日、祝福される日となると考えて おられる。

番組の中で、ホピ族の長老がグアテマラを訪ねてきた際に、一緒に旅をし、二つの民族がかって同じ民族であったことが確かめられたことが語られているが、そのホピ族もまた「大いなる浄めの日」、すなわち、地球と人類に対する浄めの儀式の到来を伝えている。

その日、その時、我々が目にする天象がどのようなものであるかは定かでないが、確かなことは、その日に向かって人類がさまざまな変容に遭遇することである。それは、自然現象や経済的混乱だけでない。心の中にある各自の真の姿、つまり「心の素」の部分が表に出てくることも大きな変容の一つである。

善良と思われていた人間が為す思わぬ悪事に驚かされる昨今であるが、そうした「素」の発現現象は、個人に限ったことではない。国や団体にも同様な現象が起きてくる。 隠され続けてきた国家財政の壊滅的な状況が浮かび上がってきた大国アメリカの内情や、長い歴史を誇る日本相撲協会の内幕の暴露などがその典型的な例である。

我々は、長期暦の終わりの日やその時に何が起きるかだけを気にするのではなくて、その日に向かってどう生きていくか、その時までに何を成し遂げるかという点に重点を おくことが肝要である。読者には、今こそ、人類が初めて体験する前代未聞の変革の時に生かされていることの意味を、しっかり自覚して欲しいものである。

次元を越えた巨大宇宙船の出現や宇宙人との交流の真相を知ることは、 今を生きることの重大さに気づくきっかけとなるのではないだろうか。私には、今回のペトロ氏との対談はそのために用意された一大計画であったように思えてならない。いよいよ明日は、新刊『UFO・宇宙人・アセンション 真実への完全ガイド』の発売日である。 一日も早く読 んで頂き、心の覚醒に役立てて頂ければ幸いである。

 

 


数字は20進法で数える。

丸い点は1〜4まで、横棒は5を表す。
マヤでは「桁」(けた)の概念があり、無を表す
「0」がインドより数千年前に使われていた
 


「ステラC」の側面に刻まれた長期暦の
始まりを表す絵文字

1キン=1日 1ウイナル=20日
1トウン=1年=360日
1カトウン=20年 1バクトウン=400年
 


図表1


図表2

 



 

@ 緑の芝に覆われ、巨大な
ステラが立ち並ぶ広場


A 問題の「ステラC」の前に立つ
山口ディレクター(右)と
関口シナリオライター(左)
 


B ステラ E
 

 



 



 


C 「ステラE」の正面
 

D 石座 P

E 石座 B

 



 

F 「ステラD」の背面


G 「ステラD」の側面
 


H 「ステラD」の側面
 

 



 


 I 「ステラ I」の正面
 

   J 「ステラJ」   K 「ステラJ」

 



 


L ステラC」の正面
 

M 「ステラC」の側面

N 側面のクローズアップ

 

 

 

 

 

 


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