2日の未明、山梨県内は1月並の冷え込みで、標高1000mの八ヶ岳山麓一帯は氷点下の朝を迎えた。早朝カーテンを開けると全面銀世界、初雪である。温暖化が続いてきていただけに、12月に入ったばかりのこの時期にしては、珍しい早雪であった。
雪の降ったあとの翌朝はからりと晴れ、「乞食の洗濯日」と言われるほど良い天気になるものだが、このところ不思議なことにそうして天気は希になってしまった。驚くことに昨日は霧が発生、八ヶ岳や南アルプスの山並みは霧雲に覆われて、冬景色とは思えない幻想的な姿を見せていた。
紅葉と雪と霧、昔の人なら目を丸くするような不思議な天候が日常化しつつあるのを、改めた感じさせられた一日であった。
昔からこの辺り一帯は12月に入る頃には「八ヶ岳降ろし」が吹き始め、霧など出ることは絶対になかったからだ。