今こそ原発全廃に向かう時
安曇野(あずみの)からの帰りに蓼科高原に立ち寄ったところ、スキーやスノーボードを楽しむ人々を運ぶピラタス蓼科ロープウエイ
が運行していたので、北八ヶ岳の坪庭と呼ばれている山頂に登ってみた。ここは北横岳への登山道でもあり、標高は2237m。
下界では桜が咲こうとしているというのに、そこには一面の銀世界が広がっており、真冬の世界に戻ったようだ。地震の影響でスキー客はほとんどおらず、白銀の世界に一人たたずんでいると、毎日見ていた震災のニュースがまるで別世界の出来事のように感じられ
てきた。
昨日(3月30日付け)の朝日新聞を読むと、原子力安全性専門家のウォルト・パターソン氏が「脱原発」について、スペインは以前、原発に頼っていたが、主力を風力発電に改めた結果、今では国内需要をまかない、電力があまってタービンの一部を止めるほどだと書いていた。
「原発に注ぐ資金や技術を風力、太陽光、海洋エネルギーに振り向けたら、どちらがより経済的で、安全なシステムであるかが分かるはずだ」、とも述べていた。日本には風と太陽など無限の自然資源だけでなく、高い技術力があるのだから、それらを最大限に利用したら、原発に入れ替わる安全で安上がりの電力を産み出すことが出来るはずだ。
それに気づかされたことこそが、われわれが今回の東北関東大震災から得た一番の教訓ではなかっただろうか。早急に全国民が強い意志をもって原発全廃に向かわねば、第2、第3の福島原発事故
の発生をいつまでも回避し続けることは出来ないはずだ。
柏崎原発も浜岡原発も福岡原発もみな海岸沿いで津波を受けやすく、想像以上に軟弱な地盤の上に立っていることを忘れないことである。
因みに、今最も懸念されている東海地震エリア内に建つ浜岡原発。それを支えている岩盤は、専門家によると、分類上は一応、岩盤に属するものの、岩と土との中間といっても良いほど軟弱な岩盤、「軟岩」に分類されている
のだ。(「近づく東海地震」参照)
沖縄の那覇市にある3歳未満の乳幼児の通う保育園、中には地震発生後に園児の数が3倍にもなったところがあるようだ。その多くが東北、関東から地元に戻った子供たちに違いない。しかし、今度福岡原発で事故が発生したら、どこへ逃げ延びるのですか? 火の粉はすべての日本人の頭上に降りかかろうとしていることを忘れてはならない。
ブログ「STOP原発!SAVE福島!」 http://www.shomei.tv/project-1730.html#detail などで原発反対の署名運動が始まっている。他にも同様な運動が動き出していると思うので、各自で調べて、一時も早く、我々の意思を行動で示そうではないか。喉元過ぎて熱さを忘れない内に。
それこそが3万人近い犠牲者とそのご家族の方々に報いる道ではないかと思うが、いかがであろうか。もうこれ以上、原子力や石油の利権を握る
一部の外国人やその手先となっている政財界人に、甘い汁を吸わせることはない。日本列島は我々日本国民一人一人の土地なのだ!!
彼らの利権構造は根深く、果ては、地球温暖化や石油枯渇の詐欺にまでつながっているはずだ。さらには、国際金融勢力や闇の勢力ともつながっているだけに、一筋縄ではいくまい。だから各人がしっかりした強い意志を持って対応しないと、元の木阿弥(もくあみ)に帰してしまう。
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坪庭を歩いていると
そこは真冬の世界であった
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スノーボードを楽しむ
人たちが多かった |
ロープウエイは蓼科山を
背景にした急斜面を登る |
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蓼科山
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北アルプスが遠望出来る |
彼方に見えるのは、八ヶ岳連峰 |