蓼科高原の紅葉
このところ10月中旬とは思えない暖かい日が続いているが、それでも八ヶ岳南麓の紅葉は次第にその標高を下げ始めている。先週、時間を割いて長野県の蓼科高原を訪ねてみた。標高1400メートルの蓼科湖周辺はちょうど見頃で、見事な紅葉が広がっていた。
あでやかな紅葉を見ながら車を走らせ、湖面に映るその姿を眺めているとタイを始めとする東南アジア各国を襲っている歴史的な水害やトルコを襲った大地震、真の暗闇に包まれた米国の巨大砂嵐などがまるで別世界の出来事のように思えてくる。
恵まれた環境にある八ヶ岳南麓一帯であるが、いつまで、こんな穏やかな日々を送ることが出来るのだろうか。遠からずしてこの地もまた大激変に見舞われることは間違いないが、時が到来するまでは恐れず、慌てず心安らかに過ごしたいものである。そのためにはこうした自然に接することがなによりである。
多忙で都会を離れられない人や温暖な沖縄方面にお住まいの方々、海外にお住まいで母国の秋景色が懐かしい方々にとって、少しでも心の滋養になって頂ければ幸いである。
次回は志賀高原の紅葉を掲載する予定なのでお楽しみに。