玉取崎展望台とサビチ鍾乳洞
石垣市街地から車で40分、石垣島北部の見晴らしの良い高台にあるのが玉取崎展望台である。左に伊原間(いばるま)崎、正面に平久保崎、右に珊瑚礁群
を見渡す素晴らしい展望台である。さらに周囲にはハイビスカスが生い茂り、緑と赤の色のコントラストが南国ならではの情緒を醸し出している。
玉取展望台から石垣島最北端の平久保崎灯台に向かう途中に、日本で唯一海に抜ける鍾乳洞として知られている伊原間サビチ洞がある。
洞窟内に入ると、さまざまな形をした石筍(せきじゅん)や石柱があり、八重山焼きの壺や瓶などの骨董品が置かれていた。大ウナギの住む神秘的な雰囲気の漂う池もあり、南国の異次元空間的感覚を味わうことが出来
た。
石筍というのは、文字通り石で出来た筍(タケノコ)であるが、天井から落ちてきた石灰水の滴(しずく)が少しづつ石化し上に向かって延びたものである。天井からぶら下がるようにできたつらら上の沈殿物が鍾乳石なら、その反対の形で出来たものが石筍というわけで、時には、鍾乳石と石筍が連結したものもあり、これを石柱と呼んでいる。
因みに世界で最も大きな石筍は、ラオス中央部を流れるバンファイ川の洞窟内にある石筍で、小さなビルほどの巨大なものである。一体どれほどの歳月をかけて出来たものだろうかと考え込んでしまう。
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バンファイ川の洞窟の巨大石筍(ナショナルグラフィックHPより)
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そんなことをことを思い出しながら薄暗い照明の中を12、3分進むと、洞窟の先に明かりが見え始めてきた。出口に立つと眼前に広がったエメラルドグリーンに染まった伊原間湾
を目にすることが出来、感動の一瞬を味わった。
最後に掲載した昆虫たちの写真は旅の途中で見つけたものであるが、それらは八重島諸島とその周辺の島だけに棲むもので「ツノトンボ」や「イシガキ・シロテンハナムグギ
」、「アオムネスジタマムシ」などは、今は数が減少してなかなか見られない貴重な昆虫たちである。
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伊原間海岸 @ |
伊原間海岸 A |
玉取崎展望台
からの展望 @
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玉取崎展望台
からの展望 A |
伊原間(イバルマ)の
サビチ洞
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サビチ洞 A
内部にはさまざまな形の
石筍(せきじゅん)や石柱がある
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サビチ洞 B
鍾乳洞内部に八重山焼きの
壺や瓶の骨董品が置かれている
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サビチ洞 C |
ヒメハネヒロトンボの一種 |
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ツノトンボ
体長3センチ弱の小さな
トンボで、頭部から延びた
長い触角が名前の由来
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イシガキ・シロテンハナムグギ |
アオムネスジタマムシ
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