雪の支笏湖を訪ねる
20日早朝、東京での講演会を終え次なる札幌講演会場へ。
日本列島を寒気団が包んだこの日、東京は早朝から快晴。久しぶりに羽田空港から積雪の富士山が展望できた。関西や福岡に向かう時なら機窓から雪化粧した富士山を
堪能することができるのだが、あいにく向かう先は札幌、一端西に向かった機はUターンして富士を背にしてしまった。
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離陸直後の機窓から富士山を展望
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1時間30分の飛行の後、一転して千歳上空は吹雪。着陸時は晴れ間が見えたものの、札幌に向かうに連れ再び小雪が降り始めた。高速道路から見る景色は、4、5日前に降った雪ですっかり雪化粧。
さすがわ北海道である。
早いもので、札幌講演会も既に丸3年が経過、ちょうど3年前の今日が最初だったようで、今回が33回目。時の流れの速さを改めて実感する。無事、今年最後の講演会を終え
、札幌講演会のスタッフの皆さんと忘年会を兼ねて懇親会をしようと定山渓温泉へ。札幌市内からは1時間30分ほどの距離である。
翌日は朝から猛吹雪、観光を断念しようかと迷ったが、雪の中の北海道巡りもまた楽しからずやと支笏湖へ向かう。距離は35キロぐらいしかないが雪の山越えのためゆっくり走って約1時間で支笏湖北端に到着。
支笏洞爺国立公園の中にある支笏湖は周囲が42キロ、大きさは洞爺湖とほぼ同じくらいであるが、なんと言っても水質日本一がうたい文句で、透明度が21m
、最も冷たい不凍湖として有名。しかし、当日は小雪の舞う中だけに透明度の素晴らしさを味わうことはできなかった。
昼食を済ませたあと苫小牧市の東部にある淡水湖、ウトナイ湖に向かう。湖名の由来は、アイヌ語の「ウッ・ナイ・トー」(あばら骨の川の沼)。この湖を水源とするウトナイ川を、あばら骨にたとえた命名である。
ウトナイ湖は周囲が9・5キロ、最大深度が1・5mと非常に浅く、日本屈指の渡り鳥の中継地として有名で、冬になるとオオハクチョウやコハクチョウ、マガンなどの水鳥が多数飛来する。まだ時期が早いせいか
ハクチョウの数は少なく30羽ほど。
オオハクチョウは3000キロ、コハクチョウは4000キロも日本から離れた北緯50度以北のシベリアから、およそ2週間かけて渡って来る。コースはカムチャツカ半島から千島列島を
経てやって来るコースと、サハリンを経て飛来する2つのコースがある。(下図参照)
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定山渓から支笏湖へ
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笹の葉に積もる雪は
周囲を寒々とさせる
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支笏湖 @
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支笏湖 A
厳冬の冬でも凍ることがない
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支笏湖 B
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支笏湖 C
桟橋から連なる氷が
北の地の寒さを物語っている
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ウトナイ湖に飛来した
オナガガモ
餌を撒くとカモたちが一斉に
やってくる。やがて鳥たちは南の
地に向けて飛び立って行く。
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オオハクチョウと
オナガガモ |
吹雪の中、翼を広げた
オオハクチョウ
灰色の鳥は幼鳥
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零下5度、湖岸には
寒々しい景色が広がる |
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東京に向かう機窓から
深紅色の夕焼けが見えた
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