春分の日の降雪の様子は「春分の日の雪景色」に掲載した通りである。 あれから2週間余、全国的に
季節外れの異常な暖かさが続く中、八ヶ岳山麓でも平年より2週間ほど早く桜が咲いた。 昨年、樹齢2000年の実相寺の桜を撮影に行ったのは4月の13日、今年は3月末が満開であった。 標高900
〜1000メートルの小淵沢では4月末でも見れるぐらいなので、2週間というより 20日ほど早い感じだ。
驚かされたのは、
桜の咲く近くで梅や白モクレンなどが競って咲いていることであった。 桜と梅の花を一緒に眺めることなどあまり経験がないことなので、梅の季節なのか桜の季節なのか戸惑ってしまった。
桜も梅も桃もモクレンも皆一斉に咲き誇るその姿は、文字通り百花繚乱である。
そんな日本とは大違いで、米国北東部一帯では先月末まで寒波と降雪が続き、ワシントンの桜は開花予想が次々と繰り延べられて、
開花にはまだしばらく時間がかかりそうである。 そうした状況を見ると、地球規模で寒暖の差が極端化して来ているのがよく分かる。
桜にはソメイヨシノをはじめシダレザクラ、ヤエザクラなど交配種を含めると600以上もの種類があるが、梅の種類
も多く300種ほどあるようである。
撮影の最中、白梅を伐採している作業の方に会って話していたら、白梅と紅梅は花以外でも見わけが出来ると言うので、それはどこで見分けるのですかとお聞きしたところ、伐採した木の幹を見せてくれた。
枝(幹)の外観にも違いがあったが、驚いたのは裁断した幹や枝の横断面の違いであった。 なんと紅梅は幹の周囲が赤く、内側が薄ピンク色している一方で、白梅は周囲が薄黄色で内側が白色であった。 その場で写真を撮るのをうっかりしてしまったので、後でブログで調べてみたら、分かりやすい写真が掲載されていたので、転写させて頂いた。
下の写真を見られたら、その違いがよくお分かりになるはずだ。