愛ネコ「ステラ」が我が家の一員となったのは1年ほど前、そんな我が家にまた新たな家族が加わることになった。 それは、体長がわずか20数センチの生後4ヶ月のチビ犬「ルナ」である。
「ステラ」がイタリア語で星を表すのに対して、「ルナ」は月を意味する「ラ・ルーナ」の略称である。 これで我が家には、秋の夜空を彩る月と星がそろったことになる。
愛犬「ルナ」はマルチーズとトイプードルの混血で小さな長毛種。
日頃、ロシア産のサイベリアン系でずっしりと重い「ステラ」を抱き慣れているだけに、ルナを抱いてもまったく重さを感じない。
まるで真綿の固まりを抱いているようである。以前、飼っていた愛犬・ゴールデンレトリバーと比べたら十分の一。 それにしても、なんとも愛くるしい瞳と柔らかい毛触りが魅力的だ。
せわしく飛び回る小型犬の「ルナ」を大型猫の「ステラ」が机の上から悠々と眺めている姿を見ていると、どちらが犬か猫かこんがらがってくる。 問題は
「ルナ」が室内犬であるので、この2匹をどうやって仲良く同居させるかである。
「ステラ」の姿を見たらさぞかし「ルナ」が怖がるのではないかと思っていたところ、結果は逆で、驚いて逃げたのは「ステラ」の方であった。
生後4ヶ月の小さな「ルナ」に1歳半の大型種の「ステラ」が怖がって逃げるというのは、犬と猫との種の違いによるものか。 最初の1週間、ステラは
日中ほとんど外出したままで、部屋に戻ってくるのは食事の時だけ、夜になっても戻らない日が2、3日続いた。 それでも日がたつにつれ次第に慣れてきたようで、ここ数日、一緒に過ごす時間が長くなってきた。
記事を書いている今も、机の上から飛び回る「ルナ」の姿を不思議そうにじっと見下ろしている。
いましばらくは、床は「ルナ」の飛び回る世界、机とソファーの上は「ステラ」の休憩場所として2分されることになりそうである。しかし、これから先、「ルナ」が椅子やソファーに飛び上がれるようになったら、「ステラ」の居場所がなくなってきそうで、心配である。