盆休みを利用して長野県駒ケ根市にある千畳敷カールを訪ねた。 中央自動車道の駒ケ根インターを降りて20分ほど走ると、中央アルプス駒ケ根ロープウェイ駅に着く、そこからロープウェイに乗って8分ほど登ると、標高2612メートルの日本最高所駅の千畳敷駅に着く。
途中、眼下に広がる幾つかの滝を眺めているうちにあっという間に到着。 駅を出ると目の前に標高2931メートルの荒々しい岩峰の宝剣岳と広大な千畳敷カールが広がる。 「カール」というのは、氷河の浸食によって山の斜面に生じた
「半円形の窪地」を意味するドイツ語である。
千畳敷カールは第4期の氷期に形成されたとされているから、今から2万年前には形成されていたことになる。 その千畳敷カール一帯には夏には高山植物が咲き乱れ
、コバイケイソウ、
シナノキンバイ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマカラマツが群落を形成し、特にカール上部の岩肌にはシナノキンバイが大群落を形成している。
私が大好きな「ウメバチソウ」を見れたのは幸せであった。
当日は、残念ながら
山並みとカール一帯は終日霧に覆われ、目の前に迫った宝剣岳などの雄大な景観や高山植物の群落をゆっくりと味わうチャンスが少なく、撮影チャンスは1時間に1,2度現れる
一時の霧の晴れ間を待つしかなかった。