合意に至らず会談途中で終了
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思惑違いとなったトランプ大統領と金正恩委員長
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前回の記事「今夜から始まる米朝首脳会談」で、今回の会談で非核化へ向けた前向きな合意が為されるかという点に関して、「私は100%不可能だと思っている」と記した。結果はどうだったであろうか? まさに私の予測通りで、2日目の会談の後の昼食会が突然中止され、合意文書の署名も行われないまま、物別れとなった。
つまりなに一つ合意事項は無かったというわけである。
会談後に記者会見したトランプ大統領は、北朝鮮がニョンビョンの核施設の閉鎖だけで制裁に対する完全な解除を求めたため、折り合わなかったと発表。一方、北朝鮮のリ・ヨンフォ外相は会談後の真夜中に異例な記者会見を行い、我々は完全な解除など求めておらず、一部の国民に及ぶ制裁の解除だけだったと反論。
また今回の北朝鮮が行った提案以上のものは難しく、このような機会はもう来ないかもしれない、とトランプ政権に対する圧力的発言も行われたようである。
3日間かけて4000キロを列車で移動して来た金正恩(キムジョンウン)労働党委員長、地球のまさに反対側まで20時間かけてやってきたトランプ大統領の二人にとって、なんともはや、得るもののない会談であったことは間違いないようである。それを裏付けるように、民主党のペルシー下院議長は金正恩委員長にもて遊ばされた会談であったとまで述べている。
3回目の会談が行われるかどうかは定かでないが、仮に行われたとしても、トランプ大統領の求める完全な非核化に金正恩委員長が応じることは無理であることを考えると、実りある結果が出ることは望み薄で、両首脳にとって先延ばしのための会談に終わるのではなかろうか。
そして1年、ないし2年先には、北朝鮮は完全な核とミサイル保有国として世界に君臨することになるに違いない。朝鮮半島の南北の友好関係も断たれ、韓国政府は再び厳しい状況に立たされることになるかもしれない。そうした結果は、我が国にとっても決した好ましいことではないが、成り行きを見守るしかなさそうである。
常態化して来た米国の巨大自然災害
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米国の高い道路標識がここまで水に浸かるということは、
水位が2〜3メートル近くに達していることを示している。(ABCニュース) |
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今回の米朝会談が実り無き結果に終わった背景には、対談した国が無差別爆撃や枯葉剤をまき散らした米国にとってカルマ発生の地・ベトナムであったことも、何らかの影響があったのかもしれない。
これから先も、米国は世界中でまき散らした戦争という巨大なカルマの刈り取りのために、
更なる困難に遭遇することになるのは避けられそうもなさそうだ。
その一つが自然災害であるることについてはかねてからお伝えして来た通りであるが、ここ2〜3週間米国全土で次々と発生している自然の猛威はカルマの恐ろしさを伝えている。
2週間前の2月22日付の記事「拡大する世界の異常気象」で、「米国西部・ネバダ州の砂漠の町ラスベガスで降雪。先週末と今週初めの2回、そしてまた来週にも降雪予報が出ており珍しい雪景色が続くことにりそうである」と記した。ここで記した来週とは2月28,29日であったが、予想通りの降雪となり、3週間にわたって数日、降雪となりラスベガスの町は雪景色と化したようである。
そして、今度はお隣りのカリフォルニア州では大雨による非常事態宣言が発令される事態となっている。 3日間で500ミリに達する記録的な豪雨で、町の水位がこの20年間で最高水位に達して湖に浮かぶ島と化し、2000棟の住宅と商店に被害が及んでいる。心配なのはこの週末にまた大雨となりそうである点である。
カリフォルニアといえば私のHPをしっかり読んでおられる方は記憶にあるだろうが、500年に一度問の大干ばつで、農作物が大きな被害を受け、住宅街では庭の芝に水をまけない状態と化したため、砂漠で咲く花を植える家々が出
た程であった。
その結果、異常な乾燥化で各地で山火事が相次ぎ、木々が消えて山肌が露出する事態と化していた。そこに大雨となって山の斜面の土壌が濁流となって流され多くの住宅を破壊、20名ほどの死者が出る事態となった。 そして今度は
、その大雨の量がさらに増して、平地の住宅街でも洪水が発生するようになり、コミュニティー全体が水面に浮かぶ程の壊滅的な状態が発生しているのである。
一方、前回お伝えした北東部地方はその後も大荒れの天気が続いており、この週末はワシントンやニューヨーク、ボストンは雪となりそうである。
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コミュニティー全体が水に浸かっている
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住宅街でも水位は相当の高さに達している。
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ボートで非難する住民
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