アルゼンチンの記録的な高温と
50カ所を超えるスペインの山火事
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アルゼンチン南部の南極に近いトレレウでは史上最高の41℃を記録
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雨がなく異常に乾燥したスペインのカンタブリア州では50を超える山火事が発生。
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この10日間ほど、特集記事の掲載に集中して来たため、世界の気象情報に目をやることが出来なかったが、この1週間のビデオをチェックしたところ、世界各地で記録的な高温や干ばつ、寒気による降雪などの異常気象が発生していたようである。
先ずは南米のアルゼンチンの異常高温のニュースである。アルゼンチンは南半球であるため今は夏のピークを超した頃
であるが、アルゼンチンの南端に位置し南極に近いトレレウで41℃という猛暑に見舞われていた。この気温は赤道に近いブラジルのアマゾンや首都ブラジリアを
10℃も上回る高温で、2月の最高気温を更新する記録的な温度となった。
私が南極に行った時、ちょうど今頃の時期だったと思ったが、トレレウより遙か北に位置する首都ブエノスアイレスに宿泊したが、30℃以下だったことから、トレレウの町の41℃と言う高温には驚かされた。
目をヨーロッパに転じると、このところヨーロッパ各国は広く高気圧に覆われ晴れの日が続いている。中でもスペインではからから天気が続き空気が乾燥、その影響で山火事が多発。特に北部のカンタブリア州では50を超える山火事が発生し今も燃え続けている。
八ヶ岳山麓一帯で50カ所で出火したら、森林が姿を消してしまう。恐ろしいことである。
乾燥化で山火事と言えば米国西部のカリフォルニア州を襲った巨大な森林火災を思い出す。その隣りの州であるネバダ州の砂漠の町・ラスベガス
の冬の気温は低いものの、降雪量はゼロに近い町。そんなラスベガスが強い寒気と雪に見舞われ、先週末と今週初めの2回、そして来週にも降雪予報が出ており
、極めて珍しい雪景色が続くことになりそうである。
最近はサハラ砂漠が雪に覆われる時代だけに、砂漠の町・ラスベガスに雪が降ってもおかしくないが、椰子(やし)の木に横なぶりの雪が舞う風景は
なんとも珍しく、わずか10日間ほどで3回の降雪は極めて異常であるようだ。
異常気象のメッカ・米国ではほぼ全土で「冬の嵐」
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ネバダ州の砂漠の町・ラスベガス市街では、椰子(ヤシ)の木
が並ぶ街路に雪が舞う珍しい風景が広がった。
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異常気象のメッカと化している米国に目を転じると、シカゴが体感温度ー45℃に見舞われた先月末以後も寒波や洪水、大雪に見舞われ続けており、この1週間、西部から東部に至る全土のほぼ80%のエリアが、
雪、寒波、豪雨など様々な厳しい「冬の嵐」に遭遇していたようである。
先ず驚かされたのは、米国西部・ネバダ州の砂漠の町ラスベガスの降雪。先週末と今週初めの2回、そしてまた来週にも降雪予報が出ており
珍しい雪景色が続くことにりそうである。最近はサハラ砂漠が雪に覆われる時代だけに、砂漠の町・ラスベガスに雪が降ってもおかしくないが、椰子の木に横な
ぐり野雪が舞う風景は極めて珍しく、わずか2週間で3回の降雪はやはり異常である。
目を東に向け先ず南部を見ると、アラバマ州では洪水、ルイジアナ州では落雷で車両が延焼。そして北部に目を転じると、北東部一帯が降雪、寒波、豪雨に見舞われ、連日のように、交通事故や航空便の欠航、学校の休校が次々と発生している。
幸いにも多くの死者が発生するような事態にはなっていないが、こうした被害に遭遇している人が1億6000万人を超していると言うから、その数は人口の50%に達しており、面積では35州、70%に達していることになる。
こうした状況を我が国に置き換えると、九州、中四国では洪水、北陸・東北では大雪、北海道では大寒波と言うことになる。米国に比べて比較にならないほど狭い日本列島であるが、国全体の70%が自然災害に遭遇するなどと言うことは、
なんとも恐ろしいことである。しかし、我が国とてそうした状況にならないという保証はない。
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バージニア州ではかなりの積雪があったようだ。35件の交通事故が発生している。
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上の図は数日前の北東部一帯の予報図であるが、北上する前線の西側では大雪、反対側の東海岸沿いでは豪雨、その中間のニューヨークやワシントンでは寒波による凍結と、どこもみな悪天候だらけである。 気になるのは、こうした前線の移動が1週間にわたってゆっくりと進行した後、また来週にも同じような状況が発生しようとしていることである。
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ネブラスカ州の交通事故。
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テネシー州の洪水
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南部ルイジアナ州では落雷による車両の火災事故が発生。
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