八ヶ岳山麓の標高1000メートル付近は、例年今頃はうっすらと肌寒く、長袖シャツが必要になる季節である。それが今年は、9月も3分の1が過ぎようとしているのに、未だに蒸し暑い日が続いている。それにここ数日、秋空がまったく見えない。どんよりと曇った日が続き、一時、日が照ったかと思うと強い雨、なんともおかしな天気の連続である。
そんな中、一昨日は久し振りに青空が見え、徳乃蔵も休日であったので、朝方、家の周辺を散策しながら道端に咲く可憐な草花を見て歩いた。近くに園芸種を育てている畑があったので、
目の保養をさせて頂いた。例年なら既に散っている花たちであるが、残暑のせいかまだ元気に咲いている。猛暑の中を咲き続けてきたそんな花たちを見ていると、心が安らぐだけでなく「元気を出しなよ!」と勇気づけられる。
同じ種でも色や花模様が異なると、受けるメッセージが違ってくるから不思議である。新しい星「アルス」では、こうした草花の精霊たちとも心を通わせることが出来るのかと思うと、なんとも心が浮き浮きしてくる。見慣れた草花であるが、読者も可憐な花の精霊たちと心を通わせてみてはいかがだろうか。
精霊たちの世界には化学兵器もテロも存在していない。そこにあるのは安らぎと穏やかさと愛だけである。「憎しみや争いは人の魂を成長させるもの」とはいうものの、悲惨さを増すシリアの内戦と化学兵器を巡る各国の駆け引きを見ていると、「憎しみと欺瞞に満ちた世界から、一日も早く卒業したいものだ」そんな気持ちが日に日に増して来る今日この頃である。