テントの中、5時間の辛抱
厳寒の冬を越す冬鳥たちの姿を撮影に出掛けた。この日、早朝はマイナス10度以下に冷え込んでいたが、撮影を始めた10:00頃には寒さも和らぎ
、氷点下前後まで戻っていた。それでも積もった雪の中にテントを張りじっとしていると寒さが身にしみてくる。
撮影の一番の狙いはカケス。
この鳥はきつい顔をしている割には臆病で、低い枝にゆっくり止まることが少なく撮影者泣かせの鳥である。こうして冬鳥たちを追っていると、「カケス」にしろ「アカゲラ」や「シジュウカラ」「アトリ」にしろ、八ヶ岳や富士山麓の高地で冬を越す野鳥たちは、氷点下20度を超す寒さの中でよく生き抜いているものだと感心する。
あまり寒さは感じないようになっているのだろうか? そんなことを考えながらテントの中で過ごすことおよそ5時間、時間をかけた分、目にする鳥の種類は多くなる。雪の積もった林の中、餌を求めて飛び交う可愛らしい鳥たちの姿を掲載したのでご覧頂きたい。
今HPをサーバーに放り込もうとしている時間は5時少し前、まだ夜明けにはほど遠い。それでも前庭が昨日の大雪でうっすらと明るく見える。
これから羽田空港に向け出立だ。外気温はマイナス8度、特段の冷え込みではないが、福岡講演会を終えて帰宅するのは夜半過ぎになりそうなので、行き帰りの道路の凍結が心配だ。