8月12日、徳乃蔵の休館日に長野県大町市にある白馬五竜高山植物園を訪ねた。そこは飛騨山脈(後立山連峰)
の主要峰の一つである名峰・五竜岳(2814メートル)への登山口でもある。私の家から中央高速道路で安曇野インターまで走り、白馬村方面に向かっておよそ2時間半の道のり。
地元の「とおみ駅」(818メートル)から「アルプス平駅」(1515メートル)までゴンドラでおよそ8分、さらにベアリフトにのって3分ほどで、植物園の頂である「展望ペアリフト山頂駅」に着く。アルプス平駅から山頂駅の間は遊歩道にもなっているので、そこをゆっくり散策しながら四季折々の多様な高山植物を観察することが出来る。
白馬五竜高山植物園の特徴は、白山山系ならではの「シナノナデシコ」や「ハッポウウスユキソウ」だけでなく、チベットや中国に出かけない限り見ることの出来ない外国の高山植物を見ることが出来ることである。
中でも有名なのがヒマラヤ産の「青いケシの花」、中国雲南省のユリ「リリウム・ランコンゲンセ」などである。見頃は7月であるが、幸いなことに8月のこの時期にも数輪の花が咲いていてくれたので、その美しい姿を鑑賞することが出来た。
美しい草花の姿を2回にわたって掲載する予定なので、心穏やかならぬ日々が続く中、ひとときの心の安らぎに役立てて頂ければ幸いである。