前回「トンガ島近海で1000年に1度の大噴火」を掲載させて頂いたが、トンガ島沖合の噴火は4日目を迎えた今も依然として続いており、トンガ島は火山灰に覆われて電話やインターネットが使えず、航空機も着陸できない状況が続いているようである。添付した下の写真を見て頂ければ島全体が緑から灰色に変わった厳しい状況がお分かりになられるに違いない。
その後の噴火のニュースを見聞きしていると、噴火したのはトンガ島から60キロ離れた島だと伝える一方で、それは「海底噴火」であったと伝えていた。島の火山が噴火したのなら海底火山ではないのになぜ海底火山というのか不思議に思っていたところ、今朝のテレビでそのわけがようやく分かった。
それは添付した上段の写真を見てもらえればお分かりのように、噴火した島はその周囲の一部だけが海上に姿を見せており中心部は海底にあり、その海底にある火口から噴火が始まったからであった。そして噴火の後、海上にあった島の周囲も海底に沈んだというわけである。読者にとってどうでもいいことだと思うが、私にとってはようやく合点がいってホッとしているところである。(笑い)
今回の噴火は前回も記したように、噴煙が上空30キロの成層圏の高さまで吹き上げるここ何十年間で世界で観測された噴火の中で最大級の噴火で、火山の位置が危険な水域である赤道の近海であることと、未だ噴火の勢いが衰えず、航空機からの観測が出来ない状況にあることは頭に入れておいて頂きたいと思っている。