季節外れの猛暑に見舞われている中、読者の皆さんいかがお過ごしでしょうか。
9月も早14日、標高が1000mの八ヶ岳山麓一帯は平年なら今頃は爽やかな秋風が吹き始めている時期であるが、今年は8月からの猛暑が今もなおそのまま続いており、今日は書斎の窓に設置した温度計が昼過ぎには32℃に達し、3時を過ぎた現在も30℃を表示している。信じ難い暑さである。
「異常気象の到来」の予測はHPを掲載し始めた22年前からお伝えして来たことであるが、世界に目をやると、我が国だけでなく世界各地で、大雨、洪水、熱波、干ばつが発生し、日常生活に甚大な影響を及ぼし始めて来ていることが分かる。
北極海に面したイギリスでは7月に40℃を超す記録的な猛暑を観測、その後、猛暑は欧州全体に広がり、500年で最悪の干ばつが発生して欧州全体の47%で土壌の水分が不足、農作物に深刻な影響が出ているようである。
ドイツのライン川では8月半ばにかけて数週間、雨不足と高温の影響で、水位が低下。物資を満載した船が通過するには水位が1・5メートル程度必要とされるが、30センチ程度まで下がってしまったため、火力発電所に石炭を運ぶ船は通常の半分から4分の1しか積めない危機的状態に陥ったようである。
こうした異常気象は我が国でも発生しており、都心の35℃を超した猛暑日は過去最高の16日に達する一方で、7月中旬から8月中旬にかけては、各地で記録的な豪雨に見舞われている。干ばつの頻度はどんどん増える一方、雨が降るところは大雨に見舞われる異常な状況と化して来ているようである。
こうした異常な気象状況はこれから先、頻度とその度合いを更に増してくる可能性が大きいので気をつけて頂きたい。
ドイツではこの夏、気温が32℃に上昇しライン川の水位がわずか33センチ、平年の30%となった。