ギフチョウを撮る
ギフチョウはアゲハチョウの仲間で「春の女神」と呼ばれ、蝶マニアや昆虫を追うカメラマンにとっては憧れの蝶であることは前回書
いた通りである。ギフチョウの名は1883年(明治16年)4月24日に岐阜県郡上郡祖師野村(現下呂市)で採集されたことに由来しており、江戸時代にはダンダラチョウ(暖多羅蝶)と呼ばれて
親しまれていたようである。
カタクリの花に止まったギフチョウを求めての白馬への旅、回数を重ねること4回目にしてようやく念願叶って喜んでいたら、どうやら撮影した蝶はギフチョウの近縁種であるヒメギフチョウのようである。訪ねた貞麟寺境内にはギフチョウとヒメギフチョウの2種が生息しており、よく似ているためなかなか見分けが難しい。今年はもう無理なので、来春もう一度挑戦してみようと思っている。
ところで、蝶は鳥と同じように、1羽、2羽と数えるもの思っている方が多いようだが、実は1頭、2頭と呼ぶのが正式な数え方である。同じように錯覚しがちなのが魚の数え方で、1匹、2匹ではなく1尾、2尾。また、ウサギは鳥と同じように1羽
、2羽と数える。
今回はヒメギフチョウの他に、白馬に向かうで途中で眺めた北アルプスの景観と、親海(およみ)湿原に咲く可憐な草花の写真を掲載
したのでご覧になって頂きたい。次回は人口がたった数十人の山村・青鬼(あおに)集落訪問記を掲載する予定である。