初冠雪の八ヶ岳連峰
10月24日早朝、起きがけに窓を開けると八ヶ岳の峰々が白く輝いていた。初冠雪である。
急遽スケジュールを変更して奥蓼科へと向かう。途中、北八ヶ岳ロープウエイを使って北横岳への登頂口、標高は2237メートルの「北八ヶ岳坪庭」に向かう。ロープウエイから眺めると途中までは冠雪の八ヶ岳を背景に紅葉が広がっていたが、2000メートルを超す辺りから針葉樹の木々の上には昨夜の雪が残っており、一気に寒々しい雰囲気が漂い始めた。
下山した後、奥蓼科に向かう。蓼科山頂にも冠雪が残っており、紅葉と一体となったこの時期ならではの景観が広がっていた。途中、一見したところ梅か桜の花ではと勘違いしてしまう ほどピンク色に染まった木が目にとまった。それは、よく見るとマユミの木で、ピンク色しているのは花ではなく実であった。
マユミは日本と中国の林にだけ自生する落葉低木で、初夏仁白色の花を咲かせるが、秋には種によって薄紅、濃紅、白の果実をつける。どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。 最近は紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。
帰りに、横谷渓谷に回って観世音菩薩が奉納された横谷観音神社に立ち寄る。社の周囲に立つ木々は昔から紅葉が綺麗で多くの観光客が訪れるが、今年はまた一段と色艶やかに紅葉しており、紺碧の空を背景に赤と黄色のコントラストが大変印象的であった。
北八ヶ岳ロープウエイ からの展望 @
今年の唐松は特段 色鮮やかである A
B
途中から突然針葉樹 に雪が積もった景観 が広がりだした。
「北八ヶ岳坪庭」 @
A
蓼科湖を過ぎて更に 進むと、頂上部が 雪に覆われた蓼科山 が目に飛び込んできた
蓼科山麓の紅葉 奥は初冠雪の八ヶ岳連峰
モミジ
オオモミジ
マユミ ピンク色の実が割れて 中に真っ赤な種が見える
紅葉は散った後も 目を楽しませてくれる
ダンコウバイ
冠雪の蓼科山頂と 紅葉が池に浮かぶ
横谷観音神社の紅葉
神社からの展望 背景は北アルプス連峰