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今帰仁(なきじん)城跡の夜桜


1月21日北海道から戻った2日後、講演会のため沖縄に向かう。空港で出迎えて下さった沖縄講演会スタッフの方は、今日は16度しかありません、寒いでしょうという。しかし2日前まで零下16度の地で撮影してきた私にとって、寒いどころかむしろ暖かい感じ、 沖縄は楽園である。

日本という国は不思議な国である。北緯25度から45度まで、わずか3000キロ余の小さな島国でありながら、常夏に近い南の島から冬にはマイナス30度にもなる北海道まで 、全ての環境を兼ね備えている。もしもわずか 数百キロ北に位置していたら、南国風の環境は得られないし、南にずれていたら真冬日に遭遇するエリアは減少する。

それを考えると、まるで天が日本列島という小さな島国を、温暖な地から寒冷の地までうまく跨(またが)るように、配置して下さったようである。

講演会の翌日、本島北部の世界遺産・今帰仁(なきじん)城跡を訪ねた。夜桜を見学するためである。寒緋桜が開花し始めた今帰仁城跡では1月22日から2月 中旬まで桜祭りが行われており、本土より2ヶ月、北海道より は4ヶ月近く早く花見を楽しむことが出来た。

アマゾンやアンデス、南極や北極などの地を飛び回っていると、20度や30度の温度差は当たり前なので、知床の白銀の世界と一変した沖縄の夜桜もあまり驚きはしないが、 時々、どこが標準なのか身体に理解させるのが難しく感じられることがある。

写真@は沖縄本島北部の嘉陽海岸で迎えた日の出の風景であるが、1週間前に厳寒の網走海岸で味わった日の出の感激とは一味違うものがあった。同じ日の出でありながら受ける感激の違いに驚かされた。
 

 



 


@ 名護市の嘉陽海岸の日の出(1)
 

A 日の出(2)

B 朝日に照らされた砂浜

 



 


C

東村にあるマングローブ
 の森。 河と海との境界に
 マングローブは生育する
 

D

天然記念物の
オヒルギの花

E

リュウキュウハゼ (ウルシ科・)
沖縄には紅葉はないが、
こんな深紅の葉の樹木がある

 



 

 


G

 ヒルガオ・フヨウ(1)
 

H

ヒルガオ・フヨウ(2)

 



 

 


J

今帰仁城跡の夜桜と三日月
 


K 

夜の照明に照らされた
幻想的な枝葉
 

 



 


L 

内陸部を走っていると
ソメイヨシノに似た桜を
見かけることがある
 

M

桜に止まるメジロ
八ヶ岳山麓では4月
下旬の風景である

N 
マングローブの森のカワセミ

カワセミの姿を沖縄で見るとは
思わなかった

 

 

 

 

 

 

 

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