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玉置神社

熊野3社の参拝を終えた後、宿に戻って一泊。翌朝、昨日の3社参拝の御礼をかねて本宮に立ち寄った後、「熊野三山の奥の宮」ともいわれる玉置神社に向かう。神社のある玉置山は 熊野から吉野まで連なる大峰山系の一峰で、標高1076メートル、神社はその山頂近くに鎮座している。

熊野本宮から国道168号線を北上、十津川温泉を過ぎ、平谷(ひらだに)で橋を渡り、そこからあまり広くない山道を上がって行くと、およそ1時間ほどで大鳥居の前にある駐車場に着く。途中、十津川温泉近くを流れる熊野川の源流は濃い緑色を帯びていて神秘的な雰囲気を醸し出している。

神社は山頂近くに鎮座するということなので、大分山道を登らなければならないのかと思っていたが、駐車場からなだらかな杉林の道を15分ほど歩くだけで着くので、多少足の悪い人でも十分参拝出来る。ただ、本宮周辺とは標高差で900m近くあり気温が5〜6度は低いので、時期によっては上着を一枚分用意した方がよさそうだ。
 

 

 
 


玉置神社本殿

 


玉置山は、神武東征の際、八咫烏(ヤタガラス)に先導された神武天皇兵を休め、「十種の神宝」(とくさのしんぽう)を奉じて勝利を祈ったと伝えられる神体山である。その頂きに建つ玉置神社は第10代崇神天皇(すじんてんのう)が紀元前37年に玉置山に行幸し、その4年後に造営されたと伝えられている。

神社本宮の祭神は、国常立大神(くにのとこたちのおおかみ)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)の4柱である。皇室の尊崇厚く、神武・崇神以降、 幾代にもわたる天皇や上皇など皇族の参拝が行われ、江戸の元禄年間までは造営や修復は全て国費でもってまかなわれていたようである。

毎年10月24日に執り行われる玉置神社大祭では、男子の神子が巫女の衣装を身につけて、白い弓矢を手にし、舞楽を奏する「弓神楽(ゆみかぐら)」が奉納されるそうで、その歌詞 を読むと、玉置神社が悪魔払いに力がある神社であることが伺える。

熊野なる玉置の宮の弓神楽 弦音(つるおと)すれば悪魔退(しりぞ)く

山深い地に鎮座する玉置神社にも、熊野三山が世界遺産に登録されたことやパワースポットブームで、近年、多くの観光客が参拝されるようになったようであるが、国常立大神をはじめ日本建国に関わられた大神様の前で の、個人的な願いや祈りは避けて欲しいものである。

宮司さんの話によると、地元には道路を広げて観光バスの乗り入れを考えている方々もおられるようであるが、観光地化してしまっ てこの地の神聖さが失われてしまっては、大神様たちはこの地を離れてしまわれるかもしれない。それだけは何としても避けて欲しいものである。
 

 



 



 


十津川温泉近くの景観 @
 

A

平谷の橋の上からの展望

 



 


山頂に向かう途中の景観
 


玉置神社の鳥居の前の
駐車場からの景観
 

駐車場から神社に向かう
途中の景観

 



 


玉置神社が山深い聖地に
鎮座していることが分かる
 

 


神代杉
 

 



 


玉置神社境内でもっとも
大きい大杉
 

神社に向かう参道の途中
には、神々の宿りそうな
巨石が散見される

鳥居の先の石段を
上がると、神殿に出る

 



 


鐘楼

この梵鐘は新しいもので、古く
からあった梵鐘は国の重要
文化財に指定されていて、
現在、十津川村郷土資料館に
展示されている
 

末社


本殿

本殿に参拝された後には、国の
重要文化財に指定され社務所に
寄られることをお奨めする。

そこには、杉の一枚板を使った
襖(ふすま)があり、狩野派の
狩野法橋・橘保春の筆による
豪華な花鳥図が描かれている
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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