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大雪山の山麓を走る


1月17日の夜に札幌に入り、20日までの丸3日間、厳寒の北海道を旅をしてきた。広大な雪景色とオホーツク海沿岸に棲息するオジロワシの撮影が目的で、3日間に走った距離はおよそ2000キロ、東京と大阪の2往復分の距離である。その間一人で運転して頂いた札幌講演会スタッフの野村君には感謝 、感謝である。

早朝5時、札幌から道央自動車道を走って向かったのが富良野、美瑛方面。昨年の夏に見たラベンダ畑が広がるなだらかな丘陵地帯が雪の中でどのような姿に変わっているのか見てみたかったからである。訪ねてみると、辺り一面はただただ雪景色が広がるだけで、草花が茂るシーズンと違って、なかなか絵になるような風景が見つからない。

上富良野町の「日の出公園」や「色彩の丘」からの展望を願っていたが、雪のため近づくことが出来ず諦めることにした。この辺りの冬景色を撮ろうとしたら、大雪が降る前に訪ねる必要があるようだ。

次ぎに訪ねたのが大雪山国立公園北海道の中央部に位置する大雪山系は北海道最高峰の旭岳(2,290m)をはじめ,大雪山・十勝岳などの峰々が連なっており、旭川市周辺からはさまざまな角度から眺めることができる。ただ、訪ねた日はあいにく小雪の舞い散る雪空であったために、残念ながら、白雪に輝く冬山の景観を展望することが出来なかった。

因みに、大雪山は「だいせつざん」と「たいせつざん」の二つの呼び方があるようだが、調べてみると、1912年(明治45年)に発行された「帝國地名辭典」には「たいせつざん」の見出しで掲載されており、国土地理院の5万分の1地図の名称も「大雪山(たいせつざん)」となっている。

一方、1934年(昭和9年)に指定された国立公園名では「だいせつざん」とされ、大雪山固有の動植物の和名もダイセツトリカブト、ダイセツタカネヒカゲなど「ダイセツ」を付けるものがほとんどである。「たいせつざん」は、濁音の混ざる「だいせつざん」の荒々しいイメージを避け、清音の柔らかなイメージを強調するために観光業者が中心に用い始めたとの説もあるようだ。

大雪山周辺は、日本国内では最も早く、例年9月15日前後に初冠雪を観測する場所で、日本一早い紅葉の名所としても知られている。雪国北海道の中でも降雪量の多いエリアだけに、麓に近づくにつれ積雪も次第に深くなってきた。ただ、スキー客用のロープウエイのある辺りまでは除雪が行われていたので、登ってみることにした。

標高が上がるにつれ、林道の周囲の木々に積もる雪の量も増して、そこは文字通り白銀の世界であった。山麓一帯は波動が高いこともあるのだろうが、静寂さの中に広がる白銀の世界を走っていると、心が洗い清められ、魂の波動が高くなっていくように感じられてならなかった。雪にはその土地と人の心を清める力があるに違いない。

次回は道東、知床半島の冬景色をご覧頂く予定である。オホーツク海に沈む雄大な夕陽は素晴らしい眺めであった。ご期待頂きたい。

 



 


@ 富良野周辺の早朝の風景
 

A

B

 



 



 

C 上川町周辺


D 大雪山山麓(1)
 

E 大雪山山麓(2)

 



 


F 大雪山山麓(3)
 

G 大雪山山麓(4)

H 大雪山の宿泊施設の氷柱

 



 


I アカゲラ
 

J カワガラス

K エゾジカ

 

 

 

 

 

 


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