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「速玉大社」と「神倉神社」

かっては、熊野川で結ばれている本宮大社と速玉大社へは川船で往来したという。いまは車で1時間の距離である。下龍にある速玉大社も明治の水害で被害にあったようだが、中州でなかったために甚大な被害を受けずに済んだようだ。

そのお陰で、境内にある平重盛お手植えと言われる御神木のナギの巨木は無事で今に残されている。ナギは「凪議」に通じ、航海安全の神として尊崇され、また、 葉が容易に裂けないことから家内安全の象徴として珍重されている。

速玉大社は別称「熊野新宮」とも呼ばれているが、それは、もともと速玉大社から南へ1〜2km行った千穂ヶ峰の東南端にある「神倉神社」を、景行天皇の時代に海岸沿いの現在の地に遷られたことに由来している。

「神倉神社」は、源頼朝が寄進したと伝えられている538段の石段の上にあり、その横には熊野権現が降臨されたと伝えられている御神体でもある巨石が鎮座している。2月 6日に行われる「お灯祭り」は、1800年以上の伝統があり、全国に伝わる火祭の中でももっとも勇壮な炎の祭典として名高い。

本殿で焚かれた燃えさかる松明(たいまつ)を持って、険しい急坂を約2000人の氏子が一気に駆け下る様は、まさに巨大な龍神が火龍様と化してご降臨 されるお姿のようであるという。私も一度見てみたいので、今年の祭典には是非参加させて頂こうと思っている。
 

 

 

 
 

 
 


勇壮な炎の祭典 
右側に見える鳥居をくぐって松明を持った氏子が駆け下りる(上)
その光景はまさに巨大な火龍様の降臨のお姿そのものである(下)

 


熊野と言えば神武天応の東征を思い浮かべるが、神倉神社の近くの「にしきうら」海岸が上陸した地点と伝えられている。今は海岸沿いに家が建ち並びその面影はなくなっているが、そこに立つと、上陸した後すぐに険しい熊野の山中に入って、 八咫烏(やたがらす)に導かれて、道なき道を進み大和の地をめざした神武天応の心中はいかばかりであったかと思わずにはいられない。
 

那智大社

速玉大社から車で40分ほど走ると、那智山の麓に着く。那智といえば、なんといっても那智大滝(なちのおおたき)であるが、「一の滝」ともいわれるこの滝は、 落差が133mもあり日本一の直瀑である。この大滝を御神体としたのが那智大社である。

滝の正面には、那智大社の別宮として「飛瀧神社」が鎮座し、大己貴命(おおなむじのみこと)が祭られているが、神社とはいっても本殿も拝殿もなく、滝を直接拝む形になっている。社殿がないことからもはっきりとこの大滝が御神体であることをわかる。

神倉神社の御神体がゴトビキ岩であるのと同様に、熊野に住む原住民は神武天皇東征以前からこうした自然崇拝の形を取っていたものと思われる。現在の那智大社は仁徳天皇が 飛瀧神社を313年に見晴しのよい現在の高台の社地にお移しされたものである。
 



 

速玉大社の案内図

御神門に向かう参道


八社殿の鈴門

奥の後方にあるのが本殿
 

 



 


速玉大社拝殿

イザナギノミコトを主神
として祀っている。後方に
本殿がある。
 

樹齢1000年を超す
御神木・ナギの巨木
 

神武天応東征の際に
上陸したと伝えられている
「にしきうら」海岸


 



 



 


海岸から眺めると小高い山
の上に「神倉神社」の姿が
見える。
速玉神社の神様が降臨された
巨石が見える。
 


神倉神社

速玉神社の旧社である
神倉神社の隣には御神体
でもあるゴトビキ岩が鎮座し、
シメナワがかけられている
 

神倉神社の鳥居

これは長野県に住む三浦信子様
が撮影されたものであるが、ご神気
が漂よう素晴らしい写真である。
ご本人のご厚意で掲載させて頂いた


 



 



 


那智大社から御神体の
那智の御滝が見える

 


この景色を見ると、大滝を
御神体として祀った古人の
気持ちが分かる
 

那智大社の「二の鳥居」

 



 


イザナミノミコトを主神
として祀る那智大社

左が八社殿、正面が
拝殿、その奥がご本殿
 

那智の大滝に向かう参道

段を下りきったところに
別宮「飛龍神社」がある


那智大社の御神体
「那智の大滝」

滝の落ち口には注連縄が
張られており、この注連縄
は毎年2回、7月9日と
12月27日に神職の手に
よって張り替えられる。
 

 

 

 






 

 

 

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