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伊勢神宮に祀られた国之常立大神

 

伊勢神宮は内宮と外宮に分かれていることはご存じの通りである。外宮祭神の正体や内宮との関係については、昔から論争が絶えなかった。外宮の禰宜職(ねぎしょく)にあった度会(わたらい)氏は、外宮の祭神を国之常立大神であるとし て、内宮より格式が高いとする外宮優位論を唱えている。

外宮は豊受大神宮と呼ばれるように豊受大神が祀られているわけであるが、記紀には豊受神宮に鎮座する神については、アマテラス大神とトヨウケノカミの名前が出ているくらいで、 トヨウケノカミの系譜やそのお働きなどに関する詳細は一切語られていない。しかし、度会(わたらい)氏はこの豊受大神こそが、実は国之常立大神に他ならないと言っているわけである。

禰宜職(ねぎしょく)の語るところが本当だとすると、この豊受大神は地球と人類の創世に関わった宇宙の大神様ということになってくるが、実は、豊受大神がただならぬ神であることを裏づける、エピソードが残されているのだ。

1992年11月にブルガリアから【世界一の超能力者】と言われるベラ・コチェフスカ女史が来日した。彼女は「自分の前世は日本人で、10年前から伊勢神宮のヴィジョンを見続けており、日本に行ったら必ず伊勢に参拝に行く」と語っており、 実際に来日時にはまっ先に伊勢神宮を訪れている。

ベラさんの様子が変わったのは外宮正殿の参拝を終えた直後であった。まるで何かの力に引っ張られるかのように、同行の若いスタッフがついていくのが精一杯のような早足で別宮の多賀宮 (たがのみや)に向かって石段を駆け上がり始めた。その時、彼女は「神様が私を引っ張っていく 」とスタッフの一人に言ったという。
 

 

 
 


伊勢神宮 外宮本殿

 


文藝春秋の平成5年3月号に、ジャーナリストの天野龍一氏がその時の様子を次のように書かれている。

「多賀宮の前に進み出ると、ベラは感極まったように膝を折り、ぬかずいて祈った。するとにわかに神気というか、霊気というのか、ただならぬ気配が一帯にたちこめた。僕も思わず手を合わせてしまったが、身体に目に見えない圧力がのしかかってくるようで、頭を上げられない。この時の気配というものを的確に表現する言葉を僕は知らない。それは初めての経験だった。祈りを終えたベラは、顔中を涙でぬらしていた」

ベラ・コチェフスカ女史のようなすぐれた霊能力者がこうした行動に出るのは、ただひれ伏すしかないほどの大霊に遭遇した時だけである。それに、 彼女に随行した、特に霊感が強いというわけではないジャーナリストの天野氏が顔を上げらないほどの気配を感じたということも、出現 した神が尋常な神様でなかったことを裏づけている。

ベラさんはその折りに、次のような大変興味深いことを語っておられる。

「人類はみな聖なる場所へ行って祈らなくてはならない。自分の精神のエコロジーのために、そして世界の平和のために・・・・・・・」、「日本は地球のへそのようなもの。宇宙からのエネルギーを一番ストレートに受ける特別な聖地です。実は、イエスも、仏陀も、モーゼも、マホメットも日本に来たことがあるのです。瞑想により日本に霊魂として訪れて、この地に住む心霊と交わり、多くのことを学び悟ったのです」

彼女が語った内容は、異端の超古代史の書と言われる有名な「竹内文書」出てくる話によく似ている。ただ、そうしたことなど何も知らない彼女がそう語ったことは驚くべきことで 、それについて彼女は「私は何も知らないけど、神様が教えてくれたの」と語っている。

幣立神宮にも、ユダヤの民が離散を迎えようとしていた時、その一族がモーゼの神面と水玉を持って、民族の継続を祈念するためにやってきたことが伝えられているが、 こうした伝承を知れば知るほど、日本という国が世界に散った五色人の基(もとい)となる地で、いかに神聖にして尊い国であるかということが分かってくる。

その地に住み、多くの神々に守られている我々日本人は本当に幸せな民族である。
 

 

 
 


ベラ・コチェフスカ女史がぬかいずいて祈った「多賀の宮」

 

  

 

 

      ★ シリーズ「日本神話の旅 」、次回は紀伊半島の南端に飛び、熊野3社と
         玉置神社を掲載する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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