13日(月)、徳乃蔵の休みを利用して立山黒部アルペンルートを訪ねた。このルートは
標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫く山岳コースである。しかし、長野県の大町から富山県の立山まで、トンネル内のトロリーバスやロープウエイなどで連結されているので、観光気分で訪ねることの出来る。当日も団体の観光客でおおにぎわいであった。
以前も訪ねたことがあったが、今回の訪問の一番の狙いは立山の中腹・標高2450mの室堂にある「雪のトンネル」の撮影であった。このトンネル
は冬に積もった雪を1月の下旬からブルドーザーで少しずつ掘り進め、左右に吹き上げて出来たものである。貫通までには2ヶ月半ほどかかるようである。
除雪の際、雪に埋もれた道の位置を確認するには、ブルドーザーに設置したGPSを使うようである。そうして出来た壁の高さはおよそ16m程。
しかし、開通して早い内でないと雪解けしてその高さが
日に日に低くなってしまうので、迫力ある写真を撮るには、開通後の早い時期に訪ねる必要がある。
しかし、天候が悪いと通行禁止になってしまうので天気予報をよく見て計画を立てる必要がある。青く染まった青空を背景に撮影出来たら最高である。幸いにも13日の休日は天気もよさそうなので息子たち家族と一緒に訪ねることにした。
我が家からアルペンルートの始発駅のある長野県の信濃大町にある扇沢駅まで車で2時間。そこからは上の路線図に書いてあるようにトンネル・トロリーバスに乗って黒部ダムに向かう。
ダム周辺を散策しながら黒部湖を展望した後、ケーブルカーでトンネルの中を黒部平に向かう。そこから立山ロープウエイで黒部湖を見下ろしながら大観峰に向かい、最後に立山の山頂直下のトンネル内をトロリーバスで「室堂」へ。
その間、黒部ダムの散策を含めておよそ1時間半。標高2450mの室堂平の気温は8度前後ということなので、厚手のセーター
を持参した方が良さそうである。幸いにも
当日は快晴で風もない穏やかな天候であったので、あまり寒さを感じることなく雪景色を楽しむことが出来た。
目標の「雪のトンネル」は「室堂駅」から歩いて5〜6分。トンネル開通後、まだ時期が早かったこともありその高さは14〜15m程の高さを保っており、見上げたその姿はなんとも壮大であった。
快晴に恵まれ目を上に転じると両壁の間は見事な青空が広がり、撮影には願ってもない景観であった。お陰様で下に掲載した「雪のトンネルA」は私の撮影写真の中のお気に入りの一枚に加えることが出来そうである。徳乃蔵にご来観の皆様にはカフェルームに展示して
あるので、 ご覧になって頂きたい。