一昨日掲載した「山高神代桜」は青空の下で咲き誇る満開の花模様であった。しかし、翌日の4月10日は夜明け前から降雪、書斎から眺める景色は春の雪景色となった。昨日眺めた神代桜はどうなっただろうかと気になった。
道路も一面雪に覆われていたが車はスノータイヤを履いたままだったので、様子見に出かけてみることにした。実相寺につくと昨日見た景色とは一変、桜もすっかり雪に覆われておりチューリップ畑は花弁が完全に閉じてしまったため、花の姿は見えず緑の葉だけが並んでいた。
神代桜の前に行ってみると、昨日の姿とは一変して雪桜と化していた。実相寺は私の住んでいる小淵沢と同じ北杜市ではあるが、標高がかなり低いので雪が降ることは少ない地域である。まして桜が満開の季節の降雪は極めてまれである。
花に積もった雪を落とす作業をしていた実相寺の僧侶さんにお聞きしたところ、何十年に一度、有るか無いかだと言っておられた。どうやら掲載させて頂いた上段の写真は貴重な一枚となりそうだ。日本最古といわれる2000年の歴史を誇る「山高神代桜」の満開の姿と雪化粧した姿を目にできる読者は幸せである。