今月も、はや20日。平年なら関東甲信地方以南は今日、明日には梅雨が明けてもよい頃である。しかし今年は一向にその様子は見えず、曇り空と雨の日
が続いている。そんな中、気になるのが日照時間の少なさであるである。
東京の日照時間が異常に少ないとテレビで取り上げられていたが、ここ3、4日は多少陽の照る時間があったようで、東京都心の日照時間は20日間で14時間
(1日当たり40分)、平年に比べて18%と改善してきているが、青梅、練馬、八王子、府中といった郊外では10時間前後(1日当たり30分)で、平年比12〜13%という極めて異常な状況が続いており、気温も平年より2℃以上低くなっている。
気になったので、私の住む八ヶ岳山麓一帯の日照時間を調べてみると、20日間の日照時間が25時間で平年比27%。東京よりはまだましであるが、1日あたりの日照時間は1時間15分しかない。これから1週間先の予報も晴天の日は少ないようなので、1か月単位で見ても、日照時間は平年比で30%前後と異例な少なさとなりそうである。
東京を取り囲む、埼玉県、群馬県、栃木県、茨木県、千葉県などの状況は、東京よりは多少いいもののかなり厳しい数値となっている。
各県の多いところで30数時間、少ない地域では一桁台の所もあり、平年比では15〜30%と異常な数値が続いている。
これから先
、台風の影響を受けて九州から北陸にかけ所々で大雨になるようだが、来週半ばごろから西日本を中心に晴れ間が出る日が増え、関東地方も27日頃には梅雨明け宣言が出そうなので一安心である。しかし、気象庁の予想通りになるかどうかは定(さだ)かではない。問題はこうした日照時間の減少化が及ぼす野菜造りや麦や稲作への影響である。
既に関東地方では野菜類に日照時間の減少による影響が出て、東京への出荷が減少しているため、野菜類、特にナスやキュウリ、イモ、小豆(あずき)などの豆類が高騰し始めているようなので、これからしばらくは主婦の皆さんの財布が軽くなるスピードが速まりそうである。
気になるのは8月に入っての天気である。予報通り気温も上がって晴天が続けばよいが、そうならなければ、野菜だけでなく稲作にも
「いもち病」などが発生して、財布の軽さがさらに増すことになるかもしれない。
不思議なことに、こんなおかしな天気が続く中でも、花類はいつものように奇麗に咲いて目を楽しませてくれている。近所を散策する際に目にしたそうした花たちの可憐な姿を掲載させて頂いたのでご覧いただき、日々暗いニュースが伝えられる中、少しで心を癒して頂ければ幸いである。