今朝の米国ABCテレビは奇妙なニュースを伝えていた。 サンフランシスコからロンドンに向かっていた航空機のパイロットや乗務員が発着から2時間ほどして相次いで体調不良を訴え、カナダのバンクーバー空港に緊急着陸するという事態が発生したのだ。
何が奇妙かというと、気分が悪くなったのはパイロットや乗務員だけで、乗客の中に体調を崩した方は一人も出ていない点である。 ブリテッシュ航空の発表によると、機内に毒性のガスのような煙が発生し、それを吸い込んだために乗務員が気分を悪くしたということのようで、乗務員の内3名が失神したという乗客の証言も伝えられている。
コクピットの中だけならパイロットなど特定の乗務員だけが被害に遭うということはあり得るが、乗客の接客にたずさわっていた乗務員全員が被害に遭っている点を考えると、客室の中にも煙が広がっていたことになる。 しかし、乗客は一人も被害に遭っていないのだ。
何か不可思議な事態が発生したと考えざるを得ない。ABCニュースもミステリーな事故だと報じている。 なにしろ、航空機が世界最大のエアバス380便であることを考えると、毒ガスと思われる煙がもう少し広がっていたら、大変な事態になっていたことは確かである。
以前から、米国では航空機や列車など交通機関において、大型の事故が発生する可能性が高いことを記して来ていたが、今回のこの奇妙な事故は、これから発生することが予想されている、航空機の大規模事故の予兆のような気がしてならない。 これから先、海外、特に米国へ無用な渡航は避けるに越したことはないようだ。