その先に待ち受けているものは?
前回で、今や世界経済は発展するためのフロンティアが全て満杯状態となり、政府や中央銀行が打ち出す景気刺激策がどれも効果を発揮できず、度を超した財政出動で多額の資金を使い果たした国家や中央銀行の資金繰りが
、危うくなって来ていることをご理解頂けたはずである。
それではこれから先、世界経済はどうなるのか? その先に待ち受けているものは何か? について記すことにしよう。
元イングランド銀行総裁のマービン・キング氏は、「我々は今、アダム・スミスが言った見えざる手は誤りであったことを知るところとなったわけで、これから先、我々は恐ろしく不透明で、何が起きてもおかしくない世界に生き
ていくことになるのです」と語っているが、彼が語る不測の事態こそが、私がかねてから言ってきた「世界恐慌」であり、
それによって引き起こされる「世界的な動乱」なのである。
世界恐慌の発生は、政府や中央銀行が実施できる全ての手段が尽きてしまった後だけに、
もはや回避は不可能だと考えるべきである。 一方の世界的動乱は、日に日に高まって来ている「格差の拡大」に対する低位層のイライラ感と「将来に対する不安感」が導く結果であり、これもまた避けようがない
のが実情である。
格差社会の代表国が米国。 米国の経済は現在先進国の中で唯一プラス成長を遂げているが、その数値はあくまで統計的な数値であって、平均的な労働者は全然豊かさを実感していないのが実体である。 この点については私はこれまでに何度も伝えて来ているが、富は皆、ほんの一部の人間の手に渡ってしまい、一般の労働者にはおこぼれすらいきわっていない状態となっているのだ。
世界全体で見るなら、世界人口の約半分を占める36億人の低所得層の人間が持つ全ての富と同じ額を、世界トップ層のわずか62人が所有しているというのだからから、ひどいものである。 格差もここまで来たら終わりである。 そうした事態が今回の大統領戦でトランプ氏を当選させた驚天動地の選挙の最大の要因でもあったのだ。
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もう一つの動乱の要因は民衆の強い不安感の高まりである。 世界的規模で多発してきている洪水や干ばつ、ハリケーン、地震、噴火といった自然災害や、中東やアフリカ、トルコ、イエメンなどで発生し続けているテロや内戦
。 こうした異常な状況が続くのを目にし、耳にした人々は、将来に対する強い不安感を持つようになって来ている。
そんな状況下、富の格差による民衆の不満や将来に対する不安感が増して来たら、起きるのは虐げられてきた貧しき者たちによる反発である。 これこそがホピの預言が伝える、高い地位の猟師と低い地位の猟師の間に始まる
「狩り合い合戦」
なのである。
そして、その先に待ち受けているのが最終戦争・第3次世界大戦である。
世界的規模の戦争の勃発の要因は他にもある。 それは「闇の世界」やマネーこそが全てと考える「富の亡者」たちが、低い地位の漁師たちからの攻撃に遭う前に、最後の手段と考えているのが世界大戦である。 低い地位の漁師たちの不満や怒りを敵対国に向けさせようというわけだ。
いざ戦争が始まれば、いつの間にか高い地位の漁師たちに向けられていた憎悪の心は消え失せ、低い地位の漁師たちは従順な兵士と化し、戦場に向かっ
て大量死していくことになる。 そして高い地位の漁師の意図通りに働き蜂となっ
た彼らは奴隷と化していくのだ。 それこそが、世界を我が物にしようと企んでいる「闇の世界」の人間の究極の狙いなのである。
しかし、次なる戦争においては、核が使われる可能性が大きいだけに、そうした高い地位の漁師たちの考える筋書き
を実現させてはならない。 現在、世界各国が保有している核は地球そのものの命を奪ってしまうことになるからだ。
それを防ぐために残された最後の手段こそが「最後の一厘」、世界規模の天変地異とポールシフトである。
世界を厚い火山灰が覆い、軍事基地を巨大地震が襲ったら戦闘機は飛び立つことが出来なくなってしまう。 地球は
巨大噴火や巨大地震を我が身を守るため最後の切り札を用意しているのである。 我々は今その時に向かって進んでいるわけであるが、それについてはまたいつか日を改めて記そうと思っている。
3回にわたって「近づく経済破綻の背景」を記してきたが、今世界経済がおかれた状況が、かって人類が経験したことのない厳しい状況であることや、その先に待ち受けているものがいかなるものかについて、ご理解頂けたであろうか。 出来ることなら、3回分をプリントアウトして読み直して頂けたらと思っている。
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地中海に浮かぶロシアの空母から発進する最新鋭の戦闘機、
それは世界最終戦争への助走の始まりとなるかもしれない。
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