中国で発生し、世界に蔓延して始めてから早1年になろうとしているコロナ禍。その勢いは第2波として益々その度合いを増してきており、明日のニュースでは感染者数が6000万人を突破し、死者の数が140万人に達したことが報じられることになりそうである。
その勢いが最も凄いのが米国とヨーロッパ諸国であるが、米国では1日当たりの新規の感染者数が20日連続で10万人を超えており、ここ数日は17万人前後となっている。また死者の数も1000人を超す日が1週間ほど続ており、先週1週間で1万人に達し、1分に1人が亡くなるペースとなっている。感染者数、死者数共に我が国とは2桁違い。
問題は前回もお伝えしたように、治療や看護に携わる人々の体調不安である。最初の頃は急拡大したニューヨーク州の様に他の州から応援に駆けつけてもらえたが、今は50州の内の多くの州で多発しているため、他の州からの支援は得られる状況ではない。先週まではお世話になったお礼にとニューヨークから支援に駆けつけていたが、そのニューヨークも又、感染増で厳しい状況下に陥ろうとしているようである。
心配なのは、26日の感謝祭の前後の人混みの発生である。ニュースを見ていると、既に家族や友人との逢瀬のため航空機や高速道路の混雑が始まっており、相変わらずマスクの着用をしていない人も多いようである。人の密化の中ではマスクは欠かせないが、マスクが日常化していないため、着用者の割合が低い状態がこれから先も続きそうで心配である。
この様子では感謝祭開け後から始まることになりそうな新たな感染拡大は、12月に入ったあたりから第3波として急拡大して、クリスマスから年始にかけてピークに向かい、その勢いは春先まで続くことになりそうである。
もしもそうした状況に陥った際には、国が一つにまとまって対応しなければならないが、心配なのは大統領選挙で明らかとなった二分化された国民の対立である。「コロナ禍がもたらす国の2分化と内戦化」そんな私の予測が現実とならならないことを願っている。