今朝の韓国KBSテレビは、
自国の防空識別圏に中国とロシアの軍用機が侵入したとトップニュースで伝えていた。「防空識別圏」というのは韓国の「領域」を意味しているのではなく、上空への侵入を防ぎそれに対応するために設定されたエリアであるが、そこに中国とロシアの軍用機が同時に侵入するということは極めて異例のことであったようである。
掲載した下の図を見てもらえれば、中国機2機が東シナ海を通過し日本海の我が国の領空にも侵入しているのが分かる。これに対して日本の航空自衛隊機もスクランブル発進し警戒措置を取ったようであるが、
そのニュースを我が国のマスコミが取り上げておらないのは、中国機の領空侵犯がそれだけ頻繁に行われているからだろうか。
いずれにしろ、今回の行為は中国とロシアが示し合わせて行ったことは確かで、その狙いは両国が軍事的同盟を強めていることを誇示すると同時に、バイデン大統領の登場によって日・米・韓の安保協力が一段と強まることへのけん制的行動であったようである。
戦争的行為に対する危機感の少ない我が国と違って、隣国・韓国は北朝鮮との対立が続いており、その北朝鮮を挟んで中国やロシアとは陸続きであることもあって、今回のような中ロ両国による行為は強い危機感を感じているようである。
いずれにしろ、日韓両国は70年も前の慰安婦問題などで、いつまでも仲たがい状態を続けている時ではないことを、自覚する必要があることは確かである。トランプ大統領による自国第一主義によって、米中間の不仲の度合いが日増しに増して来ているだけに、両国の争いに日韓両国は巻き込まれないように注意を払いたいものである。